悪寒は現の証 ページ4
私の青褪めた顔色が元に戻る事はありませんでした。鳥肌も引きません。
「A?大丈夫か」
「ええ、悪戯メールでした」
私は心配そうに顔を覗き込んで来る中也に、ぎこちない笑みしか浮かべられませんでした。
口に入って来るお粥で舌を火傷した事にも気づきませんでしたし、中也が満足そうにそれを食べる表情に和む事も出来ませんでした。
そして肝心な事を伝える事も出来ませんでした。
二日後、私は泣く泣く中也と別れる事になりました。マフィア入りの記念に、と彼に送った帽子を被って、彼は私の部屋から立ち去りました。
其の帽子は私が一生懸命に選んだ物でしたが、センスが先ず最悪で、彼の綺麗な髪の色とちっとも合っておりませんでした。
結局彼はそれを二年後の抗争の際傷付けて、すぐ捨てる事となってしまいました。
嬉しかった事は、彼が其の最低な贈り物を壊れ別れるまで毎日被ってくれた事、彼がこんな最低な私と別れた後も変わらずに話をしてくれた事でした。
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サラ(プロフ) - 真昼ノ夢さん» 嬉しいコメントありがとうございます!今後も楽しみにしてください (2017年5月11日 1時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
真昼ノ夢(プロフ) - すっごく面白かったです!一気に読んじゃいました(*^^*)更新を楽しみにしています (2017年5月10日 22時) (レス) id: 91c8c67e41 (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - kanameさん» うれしいコメント誠にありがとうございます…変換ミスやっちまったなあ… (2017年5月7日 20時) (レス) id: cb57f05521 (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - スッゴク好みです( ☆∀☆)応援しています(^o^)vあと、25ページの君が黄身になってますよー (2017年5月7日 19時) (レス) id: e97e2f1677 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サラ | 作成日時:2017年5月6日 9時