1話 土足厳禁 ページ3
賑わっていた朝の教室からわざわざ私を連れ出してそう言ったのは宮侑くん。
正直関わってはいけないNO.1だと経験則からそう断言出来る。
まあもう関わってしまっているのでどうしようもないんだけど。
「私たち話したことないですよね？なんでそういうこと平気で言えるんですか」
とりあえず目の前の彼をぎろりと睨んでからそれだけ言った。
「あ、もしかしてこれ地雷やった？」
ほんとごめん！と意外にも彼はすんなり頭を下げて私に謝った。
そうまでされて突っぱねるほど私だって酷いやつではない。
「別にもういいですよ。それじゃあ私教室に戻るので。」
そのまま教室へと足を進めようとしたのだが、それは私の腕を掴んだ宮くんの手によって阻まれた。
「まだ何か？」
「また怒らせてしまったら悪いんやけど、大空さんっておもろいって思ったことある？」
「面白いと思ったこと...」
「言い淀むってことはあんまないんやろ」
「それは、まあ、はい...」
図星だ。なんで宮くんはそんなことまで分かるのだろう。
「だいたい目見たら分かんねん。俺やサムがおもんないなーって思ってる時と同じ目をしとる。」
だからな、とそのまま宮くんは続けた。
「バレー部のマネージャー、やろうや！」
私の腕を掴んでいた手はいつの間にか私の両手をがっちり掴んでいて、きらきらと輝いている宮くんの目から視線を逸らすことができずに
「はあ...」
と何とも言えない間抜けな返事をしてしまった。
「ありがとう！それじゃまた放課後な！」
別にそれは肯定の返事ではなかったのだけど、私が呆気にとられている間に宮くんは教室へと戻っていて、私には放課後また宮くんと話すというイベントが確定してしまったのだ。
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淀(プロフ) - めーぷるさん» コメントありがとうございます！とても励みになります。現在私生活の方が忙しく更新できておりませんが、待っていただけますと嬉しです！ (2020年2月9日 13時) (
レス) id: a73053601c (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる - え、めちゃめちゃ面白い・・・。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年1月27日 16時) (レス) id: f01d8b6a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淀 | 作成日時：2020年1月17日 2時
