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13話 未知との遭遇 ページ16

体育館に入ると既に両校がアップをしている所だった。

宮くんはいつもの練習の時みたいに北さんやツムさんたちにちょっかいをかけたりと、普段通りだった。

「また侑はよーやりよるわ!」

戸田さんも同じことを思ったのか隣でからからと笑っていた。

「でもなAちゃん。試合中の侑はいつもと一味違うで?」

今日は侑のサーブからやな。続けて戸田さんがそう言ったタイミングで試合開始の合図が会場に鳴り響いた。

その途端、会場の空気が変わった。

選手の顔つきが変わった。観客の思考の向く先が1箇所に集まった。

誰もが今、ボールに、ボールを持つ彼に注目している。誰もそこから目なんて離さない。離せない。

だから、変わった。

分からなかった。だって彼は紛れもなく宮くんのはずなのに。

練習中に手を抜いていると思ったことなんて1度もない。でも今私の目の前にいる彼は、私の知る彼ではない。


そこからの試合は文字通り目の離せない試合だった。

何が起こっているかを考える時間を与えてくれない高レベルな試合。

この胸に渦巻く気持ちはなんだろう。

分からないけど、嫌じゃない、暖かいもの。



でもこの時間は永遠じゃない。

試合終了の合図が私の意識を引き戻した。

結果は2対1で井闥山の勝利。

負けてしまったのだ、うちのバレー部は。

でもそんなことが気にならないくらいに、バレー部の人達は凄くて、そして今宮くんに会いたい。

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(プロフ) - めーぷるさん» コメントありがとうございます!とても励みになります。現在私生活の方が忙しく更新できておりませんが、待っていただけますと嬉しです! (2020年2月9日 13時) (レス) id: a73053601c (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる - え、めちゃめちゃ面白い・・・。更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2020年1月27日 16時) (レス) id: f01d8b6a59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月17日 2時

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