おはようを君に【宮侑】

9.5話 1組の内緒話 ページ12

「なあ角名」

「...なに」

「あの大空さんって何者なん？」

「さあ？」

「最近な、ツムが家で煩いねん。大空さん、大空さんって」

「へえ、それはお疲れ様」

「見学来るのはええけどな、なんかちょい暗いやん」

「あいつの趣味はほんとに分からん」

「双子なのに？」

「双子やからってなんでも同じや思うなよ」

「俺は結構面白いと思うよ。『宮くんに無理やり連れてこられました』とかさらっと言っちゃうところとか」

「まああれは、北さんに睨まれとるツムの慌てとる顔が面白くてナイスやなとは思たけども」

「悪い人ではないんじゃない？知らないけど」

「でもマネージャーならもうちょい可愛げのある子の方がようない？笑顔が眩しい、みたいな」

「俺は別に仕事してくれる子ならいいと思うけど」

「そりゃそうやけども...」

「あ、チャイム鳴った。この話終わり早く前向いて」

「お前はほんと冷たいよな」

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