一蓮托生 【反応集】

わかればなし ページ8

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好きだったよ、前までは







〈チシヤ〉

「そっか、うん いいよ♪」

いつもの調子で理由も聞かず、あっさり言って退けられます。勿論、貴方の言葉が嘘では無いことは分かっています。その上でのこの返事、何故こんなに余裕があるんでしょうね。


さようならと言い残し、貴方がその場を去ろうとすると


「...なんて、言うと思った？」

二人きりの静寂の中呟く彼、その言葉に思わず貴方が振り向くと、彼は一歩づつゆっくり貴方に近付き壁へ追い詰めます。最初の余裕は、この展開が彼には読めていたからだったんですね。


「今更手放すワケ無いでしょ♪」















〈ニラギ〉

「そりゃ、ムリな願いだな」

貴方からの別れ話を、その一言で一蹴。呆れた物言いで、此方を鋭く見つめてきます。どうやら、貴方に拒否権は無いみたいです。


それでも貴方が、無言でその場から離れようとすると


「可哀想だよなァ、オマエも...オレなんかに好かれちまってよ」

貴方の手首をガッと強く掴み、顔には少し笑みを浮かべている彼に、同情の言葉をかけられます。彼の愛は貴方が思っていたより、重かったみたいですね、別れ話をしなければこうはならなかったのに。


「オレから逃げられると思うなよ？例え死んでも逃がさねェからな」







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