第五集 ページ6
無羨が居なくなったと気が付き、辺りをキョロキョロしていると笑顔の無羨が戻ってきた
羨「大師兄〜！部屋を手に入れたー！」
『阿羨、一体どうやって手に入れたんだ？』
ーー
二階へ移動し無羨に事の経緯を聞いた維英達
澄「女子に部屋をねだるとは放蕩者だけある」
羨「大師兄！聞きました？酷い言い方だな、俺への嫉妬と羨望って事にしておいてやる」
『こら、阿澄。お陰でみんなが休めるから良しとしよう』
厭「2人とも、いっそここでケンカしたら？」
其々荷物を置き、茶を汲んだりと休み始める
羨「でも大師兄、金の若様って誰なんだ？」
澄「我らと同じくらいの歳の金氏といえば、末息子の金子軒以外に誰が居る？」
金子軒の話題が出ると厭離はそっと悟られない様に2人から離れた
しかし、小さい時から面倒を見てきた維英だけは厭離の表情が一瞬暗くなったのを見逃さなかった
ーー
『厭離、大丈夫か？彼と会うのが嫌なら数刻休んで出発するが…』
2人から見えないところで静かに話す維英
厭「……維英兄様、私は大丈夫です。皆疲れてますし休まないと…」
『分かった、でも耐えられなくなったら言うんだよ？いつでも相談に乗るから』
そう話していると番頭が部屋に入ってきた
部屋が足りないので開けてもらいたいとの事
4人は顔を見合わせる
ーーーー
その頃一階では江氏が連れてきた弟子以上の蘭陵金氏の弟子達が跡取りである金子軒を迎えていた
子「此処が最上の宿か」
弟「はい若様、ただ金麟台には劣ります」
机に向かうと弟子の1人が金色の座布団を置き、それに座る
弟子は金麟台との違いを語る
弟子が茶を出すが、金子軒は古い茶だと飲まず部屋へ
弟「若様、こちらです」
ーーーー
そして2階に上がってきた金氏と維英達はばったり出くわす
厭離と金子軒は視線が合うが、厭離はすぐに逸らしてしまう
子「雲夢江氏であったか」
そう言って礼をする
『お久しぶりです、子軒殿。お互い、姑蘇藍氏の座学の前の一休みですね』
次に維英も礼を、それに続き他の3人
澄「末の若君も姑蘇藍氏へ？」
弟「言葉に気を付けよ、末の若君ではなく金の若君だ」
子「待て。皆さんもこれから藍氏へ？」
『はい、一休みしようかと』
弟「生憎だな、この宿は我らが借り切った」
弟「別の宿を探せ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひな - 陳情令、魔道祖師の小説はなかなか無いので、楽しく読ませてもらいました。更新楽しみにですが、無理はしないで下さい。 (2021年4月15日 13時) (
レス) id: 6d3021224f (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - zinさん» はい！Bの方です！ (2021年3月21日 21時) (レス) id: a15e110af3 (このIDを非表示/違反報告)
zin(プロフ) - 茜さん» 茜さんコメントありがとうございます！という事はBの方でという事でよろしいですか？ (2021年3月20日 1時) (レス) id: 3b5cec9411 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます。アンケートは 原作通りがいいです。これからも更新頑張って下さい！ (2021年3月20日 0時) (レス) id: a15e110af3 (このIDを非表示/違反報告)
zin(プロフ) - れふぇさん» ありがとうございます〜！不定期になりますがなるべく頻繁に更新しますね〜！ (2021年3月14日 0時) (レス) id: 3b5cec9411 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：zin | 作成日時：2021年3月5日 5時
