純猥談 ページ1
※捏造です。御相手は適当な俳優さんです(適当)
セリフ以外の部分は、モノローグでAさんが語り手として話しています。
・
大学2年生の冬。
仲のいい男女6人グループの私たちは、「冬休みが始まったことだし、朝までどこかで語りつくしてはしゃごう」ということで、私が密かに気になっていた彼の家に集結した。
「ちょ、なんで隣にいるの。」
「いや行き場なかっただけ。ここが残ってた中で一番広かったから。」
「そっか。」
淡々とした会話をして、周りも寝てるし、そろそろ寝ようかと目を閉じた時だった。
彼が私の方に近づいてきて、恐る恐ると言ったように、腰に腕を回した。
あ、抱きしめられてるのか、と分かった。
気になってる相手だったらもう少し動揺するものかと思っていたのに、意外と頭は冷静で。
「…っ」
近づいてきた整った顔にも、全く動揺せずに、私は受け入れていた。
この人の唇、こんなに柔らかいんだ、とかどうでといいことばかり頭に浮かんでいた。
「なんで拒まないの？」
「…好きだからだよ」
「うれしい。」
どうせ、私じゃない人が好きなくせに。
なんて、確信のない私の空想で文句を言いながら、近づいてきた唇にまた答えた。
・
いつの間にか私たちは寝ていて、目覚めた時にはすでに、一緒に騒いでいたはずの友人たちは帰っていた。
長い針が指す先は12、短い針は7を指していて。
あ、もう朝なんだと、現実を見る。
私はまだ慣れないお酒の余韻で眠かったけど、そろそろ帰らねばと帰り支度を始めた。
「まだ眠いでしょ。」
「でも、帰んなきゃ。」
「…急にひとりになるのは、寂しい。」
きっと、彼は昨日のことを覚えていない。
私は好きって言ったのに、こんな思わせぶりな態度をとってくる。
この人は、
「私じゃない子が好きだろうに、そういうこと言うのよくないよ。」
「俺、ちゃんと覚えてるよ。好きって言ってくれたの。」
「なら、こっぴどく振ってくれた方が楽かな。」
「無理だよ。だって俺、君のことも好きだもん。」
"も"
たった一文字なのに、それが嫌で仕方がなかった。
本当に好きな人って、一人しかいないもんでしょ。
それに、ここで君もって言われた時点で、他にも好きな子いるんだなって、ただの空想が確信に変わって私は辛いよ。
「それはずるいよ。」
「…じゃあ、君のことが好きだよ。」
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ゆ - 続編おねがいします。 (2023年1月4日 15時) (
レス) @page20 id: cf41c30705 (このIDを非表示/違反報告)
梅原裕(プロフ) - うわぁー！好きすぎる！更新ありがとうございます😢頑張ってください!! (2022年11月13日 10時) (レス) @page16 id: 0d3bb14795 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ。 | 作成日時：2022年9月26日 19時
