Story19 ページ22
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「ちょ、ユリオ、どこまでいくの。ねえってば。」
「…ここらへんでいいか。」
「はあ?」
ユリオは、私の部屋からはだいぶ離れたホテルのロビーにある売店近くのソファまで私を連れてきた。
なんでわざわざこんなとこ…。
立っているのが嫌でソファにゆっくりと座ると、ユリオも私の向かい側に座った。
今までの行動を少し不自然に思って、目だけユリオの方に向けてみる。
…えっ、なんで顔赤いの。
「ユリオ…?」
「うるっせえブス!ちょっと黙ってろ!」
"ちょっと黙ってろ、はユリオが頭の中で言葉をまとめてる合図だ。"
ヴィクトルの言っていたそんな言葉をふと思い出した。
今何を考えているのかが気になって、私は立ち上がってテーブルに手をついた。
そして、伏せているユリオの前髪をすっと避けてみた。
「おまっ、なにやってんだよ?!」
「いや、なに考えてるのかなーって。
私をこんなところにまで連れてきて…さっさと話してよ。」
「お前が聞いたこと後悔しないなら話してやる。」
「はあ?後悔?するわけないでしょ。」
私がそう言うと、ほんとかよと呟いてユリオは立ち上がった。
そして隣に座って、私の腕を引っ張ってきた。
いきなりのことに対応できなかった私は、もちろんよろけてしまったわけで。
そんな私を、ユリオは受け止めた。
…まぁ、抱きしめられてしまったわけで。
「…俺が、お前のこと好きって言ったらどうする。」
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サキ - Store 15 のロシア語間違ってる…多分…「お前のこと好きになったかも」ってユリオの気持ちですよね?でしたら「Не」の意味の「Он 」はつかないかと思いまして…… (2022年4月24日 5時) (レス) @page18 id: 8d2462e088 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ。(プロフ) - 神なっくさん» コメントありがとうございます。フィギュアに関して無知な状態で調べながらの作品制作だったのですが、不安になり先程調べたところそのような情報は見られませんでした。もし、私の調べ不足でしたら申し訳ありません。場合によっては作品を消すことも検討致します。 (2018年2月27日 21時) (レス) id: 299596da93 (このIDを非表示/違反報告)
神なっく(プロフ) - 確か女子の公式な大会では四回転は認められてないはずですよ。 (2018年2月25日 11時) (レス) id: d5f7d428bf (このIDを非表示/違反報告)
ねこ。(プロフ) - 兎羽 兎さん» 兎さんありがとうございます!兎さんの好みに合ったら嬉しいです…! (2017年7月7日 21時) (レス) id: 299596da93 (このIDを非表示/違反報告)
兎羽 兎(プロフ) - 完結おめでとうございます!!文才……分けて欲しいです(笑)ねこ。さんの新作が私の好きなものなら喜んで見ます!! (2017年7月7日 20時) (レス) id: cd60dd09c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこ。 | 作成日時:2017年2月23日 22時