【YOI】無償の愛とは対に。【ユーリ・プリセツキー】

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そしてついにGPカナダ大会前日。







「わー！カナダ！！」


「A今からホテル行くんだから落ち着いて！」


「えっむり。だってカナダだよ？！」






ユリオに会えるんだよって言いそうになったのをぐっと堪えた。


いつ会えるかな…明日かな…。


終始そわそわしながら、空港を出て麻衣さんの車に向かう。


すると後ろに聞こえる足音。


えっ早い、早いよこの足音。
しかも近づいて…っ







「おい、久しぶりだな。」


「…ユ、リオ？！」


「いや他に誰がいるんだよ。」


「な、なんか身長伸びた気がして…。」


「うっそ、マジ？！伸びてる？！」







前会ったとき同じくらいだったのに、なんか2センチくらい見上げてる感じがする…。


うーん、なんか悔しいような…。







「…プログラム、完成したか。」


「当たり前。ユリオのより完成度高いと思うけど？」


「はっ、それはねえな。俺の成長なめんなばーか！」


「どーだか！」


「ほらAそこまで！行くわよ！」


「おいユーリ！！！そこで何をしておる！」







お互いのコーチに離されて、会話が中断される。


ちぇ、せっかく久々に会えたのに…。


あっ、今の短い時間で連絡先聞いときゃよかった。
明日あたりちゃんと聞かなきゃ…なんて思った。


ご飯、一緒に行けたりしないかなあ。


とか、別のことを考えて顔の熱を冷ましながら車に乗った。






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ちなみにAさんもユリオも、自分の気持ちには気づいていません。



追記

申し訳ありません。
ユリオが出ていたのは中国大会ではなくカナダ大会でした。
16話ではカナダと書かれていたのに、今話でミスがありました。
訂正致しましたのでご確認いただけると幸いです。

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