Story15 ページ18
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「はぁ…っ、つっかれたー！」
真っ黒な衣装に身を包んだ私は、さっきまで演技をしていたのに終わった途端に膝から崩れてそう叫んだ。
だって久々だった。
こんなに、組み込まれたプログラム。
氷の上を滑る音が聞こえるくらいに静かな曲のくせに、ヴィクトルはステップを嫌なくらいにいれてくる。
初めてこの振りを見たときは正直吐き気がした。
SPなのに、FSと同じくらい疲れた。
これ、ヴィクトルにFSも振り付け頼まなきゃよかったな…。
「お疲れ様、Aちゃん。」
「ただいま！いってらっしゃい！」
笑顔で勇利を送り出す。
ちょっと前の私なんて、勇利に宣戦布告みたいなのしてたのに。
そのときの私にこの状況教えたら、どんな反応するんだか。
「おい。」
「ユリオ最近私のこと名前で呼ばなくなったね…なに？」
「いや、名前はどうでもいい、だろ。
それよりも……約束、しにきた。」
「約束？」
いつも荒々しい喋り方をするユリオが、珍しく優しい声音だった。
それほど大事な約束ってこと…？
すっと私の右手をすくって、小指を絡めた。
ただそれだけのことなのに、顔が熱くなる。
「予選で負けたら許さねえから。GPF、一位で出てこいな。」
そう言って、私の耳元に顔を寄せた。
「Он стал любимым делом вас」
じゃあな、と呟いてユリオは何処かに行ってしまった。
あああもう…私のことこんなにさせてさぁ…。
「勇利の演技、もう終わっちゃうじゃん…。」
今日は、ロシア語が分からないことを心の底から憎んだ日とでも名付けようか。
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Он стал любимым делом вас
"お前のこと好きになったかも"
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サキ - Store 15 のロシア語間違ってる…多分…「お前のこと好きになったかも」ってユリオの気持ちですよね？でしたら「Не」の意味の「Он 」はつかないかと思いまして…… (2022年4月24日 5時) (
レス) @page18 id: 8d2462e088 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ。(プロフ) - 神なっくさん» コメントありがとうございます。フィギュアに関して無知な状態で調べながらの作品制作だったのですが、不安になり先程調べたところそのような情報は見られませんでした。もし、私の調べ不足でしたら申し訳ありません。場合によっては作品を消すことも検討致します。 (2018年2月27日 21時) (レス) id: 299596da93 (このIDを非表示/違反報告)
神なっく(プロフ) - 確か女子の公式な大会では四回転は認められてないはずですよ。 (2018年2月25日 11時) (レス) id: d5f7d428bf (このIDを非表示/違反報告)
ねこ。(プロフ) - 兎羽 兎さん» 兎さんありがとうございます！兎さんの好みに合ったら嬉しいです…！ (2017年7月7日 21時) (レス) id: 299596da93 (このIDを非表示/違反報告)
兎羽 兎(プロフ) - 完結おめでとうございます！！文才……分けて欲しいです（笑）ねこ。さんの新作が私の好きなものなら喜んで見ます！！ (2017年7月7日 20時) (レス) id: cd60dd09c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ。 | 作成日時：2017年2月23日 22時
