緑の片割れは赤とニコイチ。【ヒロアカ】 (ページ26)

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個性《26》　中学生.入学ページ26

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私は雄英合格の余韻に浸りながら隣の勝己の部屋に入る。

『勝己！合格した！？』

爆豪「あ゛？当たり前だろうが」

『だよね！いやー、これで夢叶えられるかもねー』

私は勝己の部屋から見える月を見ながら考えた。

やっとスタートラインにたてたな。
よく頑張ったよ。昨日までの自分。

ぼーっとしていたから勝己に追い出されちゃったけどね。

...合格できたよ。燈矢くん。
見守っててね。きっと、きっと素敵なヒーローになるから。

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合格がわかって1週間。

合格した私達は職員室にいるのだが...なんとデクもそこにいたのだ。

担任「うちの中学から雄英進学者が3人も出るとは。
特に緑谷弟は奇跡中の奇跡だな」

そうだよね。無個性のデクが入れるなんてまずおかしい。

担任の話が終わり職員室から出ると勝己はデクを校舎裏に連れていった。勝己から無言の圧を感じたので私もついて行った。

校舎裏に着くと勝己はデクの胸ぐらを掴んで叫んだ。

爆豪「どんな汚ねぇ手使やぁてめェが受かるんだ、あ！！？」

爆豪「史上初の雄英進学者。俺の将来設計が早速ズタボロだよ！他行けっつったろーが！」

その見た目してちゃんと将来設計してるんだね勝己。

私はまだ実感ないよ。

そのあとデクがなんか言ってたけどほぼほぼ聞いてない。

いや、私がついてった意味な。

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入学初日__。

今日は余裕を持って学校に行く。

響香いるかな？

連絡して聞くこともできたが、当日のお楽しみとしてとっておくと響香と約束したから聞いていない。

沢山の期待と少々の緊張を持って校門を通り1ーAまで向かう。

1ーAは無事見つけたのだが...。
扉がデカすぎた。

爆豪「でかっ...」

『でかっ...』

デカい分重いんだろ！？

とか思いながら開けたら普通のドアよりも軽くて超勢いよくスパーン!!!!って結構な勢いで音立てながら開いちゃったよ。

やばいやつとか思われてない大丈夫！？
第一印象大事よ！？

爆豪「てめぇ、何してんだ？」

いや、完全にヤバいやつを見る目で見ないでください。

『あ、いや、扉でかいし重いんだろうなーって思って力入れて開けたら思いの外軽すぎてスパーンいっちゃった』

爆豪「あ゛？こんなのが軽いわけ...」

勝己は疑いながら扉を横に移動させてた。

うん。シュールだね。

爆豪「かるっ」

『ほらね。スパーンする気持ちがわかったでしょ』