緑の片割れは赤とニコイチ。【ヒロアカ】 (ページ19)

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個性《19》　中学生ページ19

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...え？勝己？

やばい！と思った頃には既に私の体は動いていて。

私はヘドロの対象から外れてる2人をなるべく傷つけずに遠くに押し飛ばした。

2人が呑まれないのはよかったが押し飛ばした私がヘドロに飲まれてしまった。

『わっ！』

勝己と爆破の個性で抵抗してるけどどんどんヘドロの中に呑まれていってる。

抵抗し続けようともがいて慌てるとどんどん口の中にヘドロを押し入れられて息ができなくなってしまった。

勝己が離れないように抱き寄せてくれたことを見たのを最後に私は気を失ってしまった。

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次に目を覚ました時には勝己の背中の上だった。

『...え、勝己？』

爆豪「あ゛？起きたのかよ」

『うん。勝己、あの後どうなった』

爆豪「...オールマイトが来た」

『そう。てか、どこに行こうとしてんの？』

家と全然違う方向に行こうとしてるんだけど？
てか、下ろしてくんないかな。

爆豪「ちょっと寄るとこあんだよ」

『そ。てか、下ろして』

爆豪「いや、てめェ足挫いてんだろ」

『え、まじ？』

ずっと背負われてて気づいてなかった。

『じゃあ家までよろしくお願いしまーす』

ん？あの前にいるのって...デクじゃん？

『もしかして用事ってデク？』

爆豪「おう。嫌なら寝とくフリでもしとけ」

『じゃ遠慮なく』

私が言い終わると勝己はダッシュでデクの元へ向かった。

爆豪「デク！」

あ、走るのね。
息切れしてんじゃん。ごめんよ。

爆豪「俺はテメェに助けを求めてなんかねぇぞ...！助けられてもねえ！」

爆豪「あ！？なぁ！1人でやれたんだ。無個性の出来損ないが見下すんじゃねぇぞ！恩売ろうってか！」

爆豪「見下すなよ俺を！」

爆豪「くそナードが！」

言いたいことだけいって捨て台詞でさよなら。
勝己らしいといえば勝己らしい。

『...デクも突っ込んだの？オールマイトだけじゃなくて？』

相当機嫌が悪いのか返答すら返ってこなかった。

まぁ、でも私無言は肯定ととる派だからさ。
そう言うことなんだよね勝己？

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