緑の片割れは赤とニコイチ。【ヒロアカ】 (ページ17)

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個性《17》　中学生ページ17

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放課後__。

結局デクに神経逆撫でされたまま1日は終わってしまった。

今日は日直だったため私は職員室に日誌を届けている。

『失礼しまーす』

担任「あ、日誌書けたか？」

『はい。出来ました』

担任「じゃあ、今日の仕事は終わり。ご苦労さん」

『はい。失礼します』

職員室から出て教室への道のりを歩く。

まさかあいつが雄英にねー。

なんで無個性で入ろうとしたんだ？
個性が出た？いや、それはない。
個性が出るのは4歳の誕生日までだ。

試験といっても筆記と実技がある。
実技で一発アウトだろ。

...とりあえず今日は帰ろ。
勝己がムカムカしてたからな。
きっとお母さんがまた勝己にゲンコツするんだろうな。

ビデオで撮らなきゃ。

てか勝己ってまだ教室にいるかな？
はやくバック取りに行かないと。

教室の扉を開けると勝己がデクのノートを爆破していた。

『ば、爆破ー！？』

「おぉ、帰ってきたか」

「お前今日情緒不安定じゃね？」

『今日は色々あって色々あったから！』

「なんだそれ。」

爆豪「お前おせぇよ！」

『ごめんって。でも日誌持っていってたの』

勝己を見るとさっき持っていたノートは無くなっていた。

『あれ？勝己、さっきのノートは？』

爆豪「あ゛？投げた」

『投げ...！？』

人に当たったらどうするつもりなんだこいつ！
あ、いやでもノートだからセーフか。

爆豪「...一線級のトップヒーローは大抵学生時から逸話を残してる」

私が1人で焦ってたら勝己はデクを鼻で笑いながら話し出した。

爆豪「俺はこの平凡な市立中学から初めて！雄英進学者っつー箔をつけてーのさ。まー完璧主義ってわけよ」

...みみっち。

言いたいことを言うと勝己はデクの肩を掴んで軽く制服を焼いてこう言った。

爆豪「雄英受けるなナードくん」

いや、それ満面の笑みでいうことじゃないでしょ。
脅しじゃん。完全に。

私は何も言い返してこないデクに飽きたため、自分の席に掛けてある通学バックを取る。

そして先に教室の外に出ようとする勝己の後ろに割り込み歩く。

「いやいや、流石になんか言い返せよ」

「言ってやんなよ。可哀想に中3になってもまだ彼は現実が見えていないのです」

すると、勝己が急に閃いたような顔をして立ち止まった。

その時私は俯いているデクの方を見ていたから勝己の背中に顔面からぶち当たった。

『ゔっ』

...普通に痛いんだけど。