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乱歩さん:わさび ページ6

夕闇がにわかに迫ってくる。

白い光が徐々に薄れゆく午後3時。 建ち並ぶマンション、コンビニ、個人商店____ありふれた町並みから、ほんのり甘い匂いが漂う。

上司からお使いを頼まれた(名字)Aは、駄菓子屋から武装探偵社までの慣れた道のりを歩いていた。

買い忘れ、ないかな。 不安に思い、ポケットの中を探り小さな紙を取り出す。
そこには荒々しい字で『うめえ棒、キャベツ野郎......』と駄菓子の名前がつらつらと書かれていた。 立ち止まって一つ一つ、丁寧に目を通していく。

...うん、大丈夫。 大きな息をして、また(名字)は歩き出した。

* 「この包帯無駄遣い装置!」

国木田の怒鳴り声、ボールペンの走る音。 それらが変わらず聞こえてくる武装探偵社。 平和なことも良いけれど、退屈だなぁ_____。

机に座る、名探偵こと江戸川乱歩はありふれた光景を見て思った。

暇すぎて、ふ、ふぁ〜...。
あくびのせいで、視界がにじむ。 何をしようにも相手が居ないのだ。
チェス、は(名字)が居ないと出来ないし。 駄菓子も3日で尽きたから、頼んで。 書類は半分(名字)に手伝ってもらったから終わってるし。 どれだけ頭の中を巡らせても、最終的には(名字)にたどり着く江戸川。

考えてみれば、彼女と顔を会わせない日なんて無いかもしれない。 黙った白い天井から、窓に目をやる。

「あ」

そこで、やっと気付いた。 ......僕、いつも(名字)に支えられてたんだ。
名探偵が出来る、ありがとうの伝えかたは唯一つ
____帰ってきたら、公認の助手にしてあげよ。 江戸川が初めて、駄菓子ではないものに待ち望んだ瞬間だった。

わさびの過去文!
前にいろは歌ってやつで投稿してたんですよね(((^^;)
読んでくれてる人いたか分からないけど!!

太宰…くん←:わさび→←芥川さん:吐血より



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作品ジャンル:アニメ
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天宮時雨 - わさびさん» 了解です!ゆっくりでいいので〜♪ お願い致します! (2016年7月25日 17時) (レス) id: 571fb048dc (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - あ、ありがとうございます!吐血ちゃんと一緒に書かせて頂きますね! (2016年6月23日 19時) (レス) id: 6ff9dc1504 (このIDを非表示/違反報告)
吐血→貧血(プロフ) - 天宮時雨さん» コメントありがとうございます!芥川さんですね!わさびちゃんにも報告しに行ってきます!完成までしばらく(?)お待ちいただきます。 (2016年6月23日 18時) (レス) id: 00cf988f9d (このIDを非表示/違反報告)
天宮時雨 - 面白かったです!これからも続けて 下さいッ!今度芥川さんでお願い します♪ (2016年6月23日 18時) (レス) id: 571fb048dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:吐血→貧血 x他2人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年5月30日 16時

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