芥川さん：吐血より ページ5
あの日見た涙を貴方は覚えてますか？
私がはじめて涙を流したあの日。
貴方に好きな人が出来たと聞いてとても悔しくなった。それと同時に貴方の好きな人に嫉妬をした事を覚えている。
その日、いつも通り仕事をこなしていた。
すると部下の1人が
「芥川先輩って好きな人いるんだよなー？」「ああ。あの人と芥川先輩お似合いだから上手くいくといいな」
と、話しているのを聞いた。
その瞬間、全身から血の気が引いた気がした。
私は非常に焦った。報告書を書くことを投げだし、愛する貴方の元へかけていった。
『あ、芥川さん……………』
「何だ？A。用があるなら手短にしろ。」
1度深呼吸をし、掠れた声で言葉を紡ぐ。
『好きです！芥川さんが好きなんです！どうしようもないくらい好きなんです！』
「………………」
『貴方が他の方を想っていたとしても、私のこの気持ちは決して変わらないのです。その想いを伝えたかっただけなので。失礼しましたっ。』
泣きそうなのを我慢して自室へ逃げ込もうとした。
だが、貴方がそれを阻止した。
「待て。どこへ行く。僕はまだ何も言ってないぞ。」
声色はどこが優しげで、私の涙を零すにはじゅう分過ぎた。
『……っ………ぅっ、………ぅ』
振り返り芥川さんの顔を見た瞬間これだ。
涙が止まらない。ドンドン溢れてくる。
「僕の話をきちんと聞け。」
『は、いっ………』
「僕ではAの想いに答えられない。」
フッているのに優しい声色で余計に涙を誘う。
『っ…………』
「……………雨音が響いているな。……すまない。」
『……ズルイ、です。………そんなの……知らなかった……ですよっ……』
静かな部屋の中、私のすすり泣く声が響いていた。
そのとき流した以来流していない。
あの日泣いたのが最初で最後になるのだろう。
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天宮時雨 - わさびさん» 了解です！ゆっくりでいいので〜♪ お願い致します！ (2016年7月25日 17時) (
レス) id: 571fb048dc (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - あ、ありがとうございます！吐血ちゃんと一緒に書かせて頂きますね！ (2016年6月23日 19時) (レス) id: 6ff9dc1504 (このIDを非表示/違反報告)
吐血→貧血(プロフ) - 天宮時雨さん» コメントありがとうございます！芥川さんですね！わさびちゃんにも報告しに行ってきます！完成までしばらく(？)お待ちいただきます。 (2016年6月23日 18時) (レス) id: 00cf988f9d (このIDを非表示/違反報告)
天宮時雨 - 面白かったです！これからも続けて 下さいッ！今度芥川さんでお願い します♪ (2016年6月23日 18時) (レス) id: 571fb048dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吐血→貧血 x他2人 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年5月30日 16時
