中島さん：吐血より ページ4
『敦さん。私、マカロンが食べたいです。』
「まかろん？」
私が頬を引っ張っているせいで返事が少しこもっていた。
『はい。私と一緒に買いに行きませんか？』
と、引っ張っていた頬から指を離して言った。
「別にいいですけど………。何処まで行くんですか？」
『えぇ……と。探偵社の前の通りを少し歩いたところにある洋菓子店はどうでしょう？』
その洋菓子店はたくさんの種類の洋菓子があり、マカロンも色々な味を置いてあって私のお気に入りのお店だ。
「はい。……………ってそれ、"でぇと"ですよね！？こ、こんな僕とでいいんですか！？」
『えっ？…で、でぇと！？そ、そんなつもりじゃ………ない……んです………それに敦さんは素敵な……方ですので……"こんな"など仰らないで……ください！』
急に敦さんが"でぇと"というので顔が火照ってしまった。
『と、とりあえず買いに行きましょッ！！』
隣を歩いてるだけなのに鼓動が速くなっていくのを感じる。
それと同時に今まで知らなかったなんとも言えない衝動、感情に頭が掻き乱されていく。
洋菓子店までの数十分の間会話があまり弾まずに気まづくなった。
『敦さん。着きましたよ！さぁ、お店の中に入りましょう？』
「あっ……はい。皆さんの分も何か買って行きますか？」
『……そうしましょうか！鏡花ちゃんや乱歩さん、喜んでいただけると嬉しいですねぇ。』
「ははっ！そうですね！」
探偵社へのお土産はもう選び終わりあとは私のマカロンだけとなった。
『うーん…………抹茶も捨てがたい。でも……フランボワーズも食べたい。…………敦さんはどれが良いと思いますか？』
「えっ？僕ですか？うーん……そうだなぁ………僕はフランボワーズというのが少し気になりますね」
『………よし！すみませーん！フランボワーズと抹茶を一つずつください！』
マカロンを2つ店員さんから受け取り、その中の一つ"フランボワーズ"を敦さんにと思い手に取った。
『はい！敦さん食べてください！』
ずいっと手を敦さんの口元へ運んだ。
「あ、ありがとうございます？……えぇと…」
『"あーん"してください。ほら、あーん』
そうすると小動物のようにマカロンを口の中へ入れた。
「美味しいですね！フランボワーズ！」
『それは良かっ……え？？』
いつの間にか敦さんにマカロンを取られていて私の口元へ運ばれていた。
「ほら、Aさん。"あーん"してください？僕だけは不公平です。」
敦さんのせいでいつもより甘く感じた
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天宮時雨 - わさびさん» 了解です！ゆっくりでいいので〜♪ お願い致します！ (2016年7月25日 17時) (
レス) id: 571fb048dc (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - あ、ありがとうございます！吐血ちゃんと一緒に書かせて頂きますね！ (2016年6月23日 19時) (レス) id: 6ff9dc1504 (このIDを非表示/違反報告)
吐血→貧血(プロフ) - 天宮時雨さん» コメントありがとうございます！芥川さんですね！わさびちゃんにも報告しに行ってきます！完成までしばらく(？)お待ちいただきます。 (2016年6月23日 18時) (レス) id: 00cf988f9d (このIDを非表示/違反報告)
天宮時雨 - 面白かったです！これからも続けて 下さいッ！今度芥川さんでお願い します♪ (2016年6月23日 18時) (レス) id: 571fb048dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：吐血→貧血 x他2人 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年5月30日 16時
