［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合２ (ページ9)

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#55 ページ9

＊緑谷出久side＊

　

　
昼休み初め、かっちゃんと教室で対立？した編入生のAちゃんの後を僕は追ってしまった。

彼女の第一印象は"恐い"。だった。

最初に見た、あの殺意あふれる瞳が"敵"に見えてしまい一瞬…時が止まった。

だが"恐い"という感情よりも
"仲良くなりたい"という気持ちが勝ち

何も考えずあの時、教室を飛び出した彼女を僕は追いかけた。

　

　

そして着いた先は屋上。

　

　

　
ただ、黙って僕の話を聞いていたAちゃん。

パッと見、すごく地味で…言ってしまえば髪の毛が綺麗なロングの眼鏡の子って感じだったのに

_なれるんじゃない？

最高のヒーローに、君なら_

そう言いながら微笑んだ彼女は誰よりも綺麗で、可愛くて儚かった。

…タイミング悪く風が吹き、目にゴミが入ってしまったAちゃんは眼鏡を外した。

　

　

緑「み、見せてみて…！」

そして、痛そうに目を擦りながら僕をみた
彼女の顔は本当に本当に誰がみても美人だったのだ。

　

真っ黒な大きな瞳。

長いまつ毛。

ぷるっとした唇。

すらっと高い鼻。

ﾊｯと息を呑んだのは人生で2回目。

緑「(敵の女の子並みに美人じゃないか…！//

なんとなく…似ている気がするけど、それは僕の考えすぎだ。

"敵連合"のコが今この場にいるなんてありえない。)」

目の前の子が可愛いすぎて、みるみる身体が熱くなるのが自分でもわかった。

(＊緑谷出久side終＊)

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

『どうしたの？？』

　

私の肩に手を置きながら
フリーズし、動かない緑谷を前に

　？しか浮かばない私。

何かしたっけ…？？

あれ、てか私なんで眼鏡を手に持ってんだ。

『あ゛！！！！』

編入初日から、やらかした？！
緑谷に顔を見られたから眼鏡をし変装していたのに

張本人の前で眼鏡を外しちゃったじゃないか！！！

『～～ｯｯ！！体調悪いから保健室行く！！』

緑「あっ、待っ…！」

後ろで緑谷が何か言っていた気がするが無視して屋上から私は飛び出していった。

　

　

私達のやりとりを
見ていた人がいたとも知らずに一一一一一。

？「…結局、みんなデクかよ。」