［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合２ (ページ35)

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#81 ページ35

　

__ああ、むしゃくしゃする

　

殺したいヒーローを…

私は先ほどから力の入った拳を
緩むことなく握りしめていた。

　

　

『(どうして…父に母が殺される前に
守れなかったんだろう？

あの時に父を殺しとけば今頃きっと…)』

　

今更悔やんでも仕方がない、
だけど行き場のない怒りしか湧いてこなかった。

　

　

　

　

　

　

敵(ヴィラン)「ってぇなぁ！クソ餓鬼！」

突如、頭の上から聞こえる怒鳴り声
ふっと顔を上げれば数人の敵っぽい奴らがいる。

どうやら薄暗い路地裏を通ってしまっていたみたい

そりゃ治安悪い、ね。

敵1「あ〜骨折したわ俺、どーすんの？慰謝料100万円な？てかよく見りゃかなり可愛いな(ﾆﾔﾆﾔ」

　

　

敵2「…その制服、雄英だろ？お嬢ちゃん細っこいから弱そうだなぁ！こんな路地裏に来たらダメでちゅよ〜？」

敵3「俺たちがたっぷり"ヒーロー志望のお嬢ちゃん"を可愛がってやるよ！」

(と、まぁまぁ煩い奴らだ。)

『…………ｯｯ』

　

　

敵1「ほら、こっち来いよ。恐怖で声もでねェってか？騒がなきゃ痛いことはしないから！」

ちらりとナイフを見せつけ
腕を力強く掴んでくる。

　

その他の2人は私を囲む様に近づいてきた_

　

　

　

『私、そもそも敵(ヴィラン)ですが
お兄さん達大丈夫？喧嘩売る相手間違えない？』

敵1「ッはぁ？！」

　

腕を掴んでいた敵をそのまま引き寄せ背負い投げし、
近くにいた敵2人の顔面をバッと掴む。

それは、僅か3秒程の出来事_＿

　

　

　

　

　

敵2「がはぁあっクソ…なんだこれ！！」

敵3「な、なんだこれ身体が崩れ…」

　

ﾋﾞｼｬｯと血の飛沫が頬や服に飛ぶ

『ねぇそこで腰抜けてるお兄さん？

私ね…今すごくイラついてるんだよね。』

敵1「ごごごごめんなさい、ほんっとにごめんなさい…！！」

　

　

さっきまでの威勢はどこへ行ってしまったのか？と
思うほどに半泣きで助けを求めてくる敵。

まぁ目の前で仲間が一瞬で殺さ(崩さ)れたら

こうなっちゃうよね〜面白いナ。

『私、嫌いなものはヒーローだから
敵を殺したりは極力してなかったんだけどさ』

"こういう場合って

　しょうがないよね___"