［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合２ (ページ33)

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#79 ページ33

　

エ「で、君は治癒の個性なんだって？」

『そうですが、何か。』

　

嫌い嫌い嫌い＿こいつを見ていると
私の父親を思い浮かべてしまう。

そんなに平和の象徴になりたいの？なりたかったの？

自分の子を犠牲にしてまでなろうとして

…それでいいの？

そんなの、平和の象徴(ヒーロー)となんて

呼べないよね？

考え方からしてオールマイトに届くわけがないよ

エ「エンデヴァー事務所は弱い奴は要らないぞ。

編入試験は成績優秀だったみたいだから、まぁ…職場体験に来るだけなら別にいいが

それに、治癒の個性は希少だしな。
そうだ、ウチの焦凍とは仲良くやってるのか？

2人が結婚して子供が出来れば…治癒と半冷半燃と凄い個性持ちが産まれてくるんじゃないか？」

___ハ？何言ってんの？

　

　

轟「親父！！！！何言ってんだよ美都里に失礼だろうが！！！」

エ「なんだ、焦凍。熱くなるなよ。

ただの冗談だろう」

慌てて止めに入る轟の声は
スローモーションの様に聞こえてしまう。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

こんな父親なのに、何故…

『…よく殺さなかったね！轟！えらいなぁ(ﾆｺｯ
私だったら、こーんなクソな父親殺しちゃうな♪』

轟/エ「「え？」」

いつのまにか出されていた熱いお茶を手に取り…
私は思いっきりエンデヴァーに向かい、ぶん投げていた。

　

びしゃっとお茶がかかる音と共に
ﾊﾟﾘﾝ、と湯呑みが割れた音が響き渡る。

　

　

　

『あっはは、ごめんなさいね。手が滑っちゃいました！でも貴方もともと燃えてるし平気かな？

それとも私の治癒の個性、使いましょうか？』

エ「貴様…！舐めてるのか？！」

『はっ…舐めてる？お前の方が舐めてんだろうが。

自分の子供のこと
…なんだと思ってんだよ！！ふざけんなよ！！？

ガキだってなぁその気になれば親1人、2人殺れんだよ。轟の気持ち、考えたことある？馬鹿野郎！』

　

"私"みたいに殺してない、轟は本当に偉いと思う。
こんな境遇なんて普通は殺っちゃうよ

社会のゴミがヒーローだから
やっぱ世の中腐ってんだな……。

　

『轟の代わりに私が
殺したいくらいだ、エンデヴァー』