［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合２ (ページ28)

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#74 ページ28

　

　

　

緑谷が痛そうに抑えている場所に
左の手のひらをそっとかざせば…

優しい光が周りを包み込む。

　

『ほら、もう痛くない。』

　

緑「本当だ…すごい、一瞬で…

この個性はAちゃんにリスクはないの？」

　

『ん〜リスクとか限度とか
私自身もよく分からないな。』

　

　

なんせ人に使ったのも、
弔と出会って怪我を治した時が初めてだし。

知っているのは命に別状が無ければ、
ほぼ治せるってことだけ…

(まぁそれも人に使ったことないけど)

　

　

緑「優しくて素敵な個性だね！
Aちゃんにピッタリだ！」

　

　

　

　

　

　

"優しい"＿＿？

　

　

『…初めて言われたよ、ありがとう。』

　

　

思わず自分の手を見つめてしまう

　

違う、この手はすべてを崩壊できるの＿＿

　

　

触れてしまえば治癒ではなく、崩壊が始まる

　

"恐ろしい"個性だ。

　

　

　

　

　

　

緑「…どうしたの？」

『ﾊｯごめん、なんでもないや！』

　

　
　

　

　

　

　

緑(時々、なんで切ない顔をするんだろう

何か深い闇を抱えているような＿)

緑「そうだ！！Aちゃん、お腹空いてない？！」

『へっ？』

突然の緑谷の発言に思わず声が裏返る。

　

緑「ほ、ほら！もうお昼の時間だからさ！よかったらウチで食べて行かない？」

　

　

『緑谷の家？(でも弔とお出かけしたいしなぁ…)』

緑「あ！変な意味とかじゃなくて！なんかAちゃんが元気なくなってた気がして…その…。」

と、あたふたし始める緑谷

　

『動揺しすぎだよ(笑)

気持ちはありがたく受け取っとくよ
でも今日はもう私は帰るから、また月曜日ね。』

　

緑「そっか…わかった！
ありがとう、一緒にランニングとか出来てよかった。

後ね、Aちゃん前髪上げてる方が本当可愛いと思うよ！」

　

　

それじゃあ、またね！！と

　

顔を真っ赤にしながら去っていった緑谷を見ながら
ﾎﾟｶﾝと立ちすくむ私。

『え？あ…ありがとう？』

(男心は難しい、な？)

　