［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合２ (ページ26)

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#72 ページ26

『これから走るとこ？』

緑「うん！少しでも強くなりたいから！」

　
目の前にいる緑谷は私同様、ラフな格好。

　

『…じゃあ、一緒に走る？』

　

せっかくここまで来てもらったから追い返すのは
私のまだかろうじて残っている良心が傷む…

　

緑「いいの？！」

さっきの挙動不審とは打って変わって
パァアッと顔を明るくする緑谷

『ふふっそんな喜ぶんだ、じゃあ行こう』

緑「あ、まってAちゃん！

(笑った// こんなに顔見れたの初めてだし嬉しい//)」

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

一一一一一一

緑「はいAちゃん、飲み物！」

『ん？ありがとう』

あれから私達は2人で走りながら雑談をしていた

今は休憩中。

緑谷はゼェゼェとしながら隣に腰を下ろすと

緑「Aちゃんって体力凄いね…見た目とのギャップが…」

苦しそうに、そう一言

　

『ヒーロー志望なんて、このくらいの体力みんなあるんじゃない？』

緑「ううん、こんなに走って息ひとつ乱れてない人の方が珍しいと思うな」

　

『へぇ〜』

緑「Aちゃんはさ、どんなヒーローになりたいの？」

　

　

__"ヒーロー"、か…。

　
『難しい質問だなぁ』

ｷﾞﾘｯと持っていたペットボトルに力が入る。

緑「(なんか不味いこと聞いちゃったかな…？)」

2人の間には、少しの沈黙が生まれた

　

『そういえばさ、ヒーロー名決まったの？』

緑「え？あっ、うん！"デク"って言うんだ！」

『デク？』

緑「そうそう！かっちゃんが小さい頃から僕のことでくの坊だからデクって呼んでたあだ名なんだ。

…でも、最近はいい意味で捉えられるようになったから好きになってヒーロー名にした！」

ﾆｶｯと笑ったその笑顔が
太陽と同じくらい眩しくて目が眩む。

『なんか、うざ…(ﾎﾞｿ』

緑「わっ？！冷た！！」

だから、貰ったペットボトルから
水鉄砲の様にびしゃっ！っと水をかけてやった←

だって敵の私にその笑顔は眩しすぎるんだもの

　

　

『あははは！緑谷、びしょ濡れ！』

緑「ちょっと！//Aちゃんが
いきなり水かけるからでしょ！//」

『間抜けズラだったよ、"デク"』

緑「ｯｯ？！//」