［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合２ (ページ20)

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#66 ページ20

　

　

『…ん。』

　

目を開けば昨日と同じで見慣れた天井。

あ、もしかしてまた保健室にいる？

重い身体に逆らうように私は起き上がる。
どうやらリカバリーガールはいないようだった。

　

　

はぁ…ヴィラン連合たる者こんな
情緒不安でいいのだろうか？

何度も言うが私は治癒の個性持ち。

情けない＿＿ただ、情けない。

　

　

　

『(弔が心配する、とりあえずもう今日は帰ろう。)』

　

　

　
フラフラな足で向かい、

　

　

　

カーテンを開けようとした時だ
私は誰かにぶつかりそうになった。

　

　

　

　

　

　

轟「…！美都里、起きたのか？」

『(コイツは確かエンデヴァーの！)

轟、焦凍…。なんでここにいる？』

　

　

轟「お前フラフラじゃないかまだ寝てろよ

ほら水飲め。」

と、抱き抱えられるようにベッドに座らせられる。

　

　

　

いつもなら触るな、くらい言えただろう。
でも今日は何故か…今は…何も言い返せなかった。

　

　

『あ、りがとう…轟。』

　

受け取った水が体温を
ゆっくりと冷やしていく。

　

　

　

　

　

轟「大丈夫か？

ミッドナイトの授業の時もだけど
倒れる直前から今も顔色が悪い。」

　

ふわりと轟の手が私の頬を撫でる。

　

　

　

　

　

＿＿どうして？

　

　

轟の手は冷たかったのに
なんかとても暖かく感じた気がした。

　

私に触れているのは敵(ヒーロー)よA。

　
弱みなんか見せちゃダメなのに、

"轟焦凍"

こいつは少しだけ父親関係で
私と似ている部分があった。

((私が勝手にそう、思ってるだけだけど。))

　

　

だからなのか上手く突き放しにく、い。

無意識に私の頬に触れている
轟の手に触れようとしてしまった。

『ｯｯごめ、ん！！』

私が触れれば崩れる、
いやその前に私は何をしている？

馬鹿な行動はしちゃいけない。気を緩めるな。

　

　
　
　
１秒たりとも。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

轟「美都里？なんでそんな泣きそうなんだ？」

『…ハッ？』

　