［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合２ (ページ18)

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#64 ページ18

　

　

ｷﾝｺｰﾝｶﾝｺｰﾝ

この鬱陶しい予鈴と共に次の授業になり、
私の周りにいた人らは自身の席についた。
　

次の授業を担当するのはミッドナイトだった。

　

　

彼女が勤めるこの授業…ヒーロー名を決めるというもので話を聞いているうち

…私なりに、彼ら(ヴィラン連合)の役に立たないといけないと思った。

　

今私の置かれている立場を学んだような気もしたし、周りは私の敵。少しでも気を緩めば先生達の足手纏いになってしまう。

改めて気を引きしめなければ、とも思った。

　

　

　

　

　

　

　

＿この授業では各自のヒーロー名を決める__

　

　

　

　

　

　

『(私は、彼ら(ヴィラン連合)の為に怪しまれないようにしなきゃ。でも、ヒーロー名を決める？？無理でしょ…私は生粋の人殺し、なんだ。

"親だって自分で殺した。"そんな奴が嘘でもなんとヒーロー名をなんと名乗ればいい？

なんか胸が苦しい。
どうしていいか、わからない。)」

　

ミ「じゃあ次は美都里 Aさんね、貴方はこの先何というヒーロー名で活動したい？

さっきの爆豪君が言ったようなヒーロー名はやめてちょうだいね？」

と、にっこり言うミッドナイトに周りのクラスメイト達は笑っていた。

　

もう気づけば、私が発表する番になってしまっていたみたい。

　

　

　

　

　

ああ、そうえば少し前に自分のヒーロー名を前で発表した爆破野郎こと爆豪は

とんでもないヒーロー名を発表して却下されてたっけ？

『あ、はい。』

席をｶﾞﾀﾝと立ち上がる。

　

あれ？すごく気持ち悪い、さっきまでは安定した気分も最上級に悪い。おかしいな治癒の個性持ちなんだけど一向に治らない。

　

　

　

　

　

　

　

緑「Aちゃん？大丈夫？
…顔色悪いよ？」

手で胸を押さえている私に、
発表を終え席に戻ってきた緑谷は心配そうにﾎﾞｿｯと声をかけてきた。

『だいじょうぶ、だから。』

そう言い私は歩き出そうとする。

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

？「美都里！！」

　

　

　
歪む視界。このままじゃ後ろに倒れる…ｯｯ！

情け、ないなぁ。
そう思いながら私は静かに目を閉じた＿

　