［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合 (ページ9)

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#08 ページ9

死「いってぇ………」

私に抱きつかれて傷に響いたのか顔を歪める

　

『黒霧さん。ご、ごめんなさい…。
死柄木弔は私を庇ったせいで怪我を……！

だから、貴方の傷は責任を持って私が治すから…！』

死「ﾊｯ？治す？」

痛々しく血が滲んでいる左胸に自身の左手をくっつける。

触れることを恐るな自分、彼は触れても私の個性で傷つけることはない……

私のために傷ついたこの人を
私を守ってくれたこの人を

この力で治す必ず一一一一一一一一…

　

ﾎﾟｳｯと辺りが光り

じわっと傷が塞がっていく

死「まじか。これ………"治癒"の個性か？」

傷跡があっという間に塞がり、黒霧さんが取れなかった奥にあった銃弾がコロンッと床に落ちる

『これが貴方に出来る、私からの感謝の気持ち。

この個性を人に使ったことがなくてしっかり治せてるのかまだ不安だけど、大丈夫だと思う。

上手く出来たからきちんと治せたはずだよ…』

ホッとそのまま死柄木弔の胸の中でうずくまっていると笑い声が聞こえてきた

死「ははっ！！A、お前本当に最高だな！

見たか？黒霧。俺たちが欲しかった回復キャラだぞ？

そして…俺と同じ"崩壊"の個性の持ち主…！
笑いがとまらねぇや！！」

黒「同じ個性…なるほど。そして回復もできるとなると複数の個性の持ち主。

とても興味深いですね。」

なんて狂ったように笑う死柄木弔と何かに納得している黒霧さんを横目に見ているとギュッと抱きしめられる

『ちょっ死柄木弔ッ！そ、その顔が近いし苦しい//

離れて！！//』

死「弔、…弔って呼べ。A」

『ｯｯ！！//と、とむ…ら…？』

彼の名前を呼べば愛おしそうにこちらを見て
そのまま私に軽く触れるだけのキスをする

『～～！！//』

死「…傷、ありがとな。
お陰でもう痛くない。」と私に礼を言った。

そんな優しい顔して言わないで…。
キスとかもしないで…調子が狂う。

今のキスは避けれたはずなのに何故私は受け入れてしまったんだろう

　

　

先ほどから心臓が破裂しそうなほどバクバクとうるさくて私らしくない、自分に治癒の個性を使ってもこの動悸は治らない…何故？？

　

　

　

　

　

　

　
〈この芽生えた気持ちに、
きっと気づくのはもっと先のお話一一一一一一…〉