［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合 (ページ7)

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#06 ページ7

意味がわからない。私は。
現状がうまく把握できない。

おかしいなぁ頭だけは冴えてるはずなのに

突然目の前に現れた男……、
私の個性が効かなかった男、死柄木弔？と名乗る男に

何故キ、キス？をされているのか？？？勧誘？？なんのこと？？敵連合ってなに？？

ハテナしか頭に浮かばないんです。今。

目の前には名残惜しそうに唇を離した死柄木弔がいる

さっきまでの殺意どこいった？！私！！いやお前もだよ！！

でもキスなんて今までしたことないしファーストキスだしなんなら手を繋いだことないし、ピュアだし私？！

よく見たら凄く綺麗な顔立ちで…瞳で、
恥ずかしくなる

お互い無言で見つめあっているままでとても気まずい

だがその空気を打ち壊すかの様な一一一一一一一

　

「いたぞ！！！ヒーロー殺しだ！！！」

『…ﾂ！』

　

ﾊﾞﾝｯ！！！！ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ！！

銃声が響きわたったのだ

完全に油断していた……。

こっちだ！、というヒーローの声と共に警察が向かってきているのがわかる。

突然の事で何が起きたかわからなかった。
撃たれたはずだがいつになっても痛みはこない。

死「…ってぇ。んだよ、今…いいところなんだけど…」

『なん、で………？』

死柄木という男は
私を庇い左胸らへんに銃弾を受けていた。

私たち、さっきまで殺し合う勢いだったのに

私は親から捨てられ誰にも愛されない人間。

誰も私を守ろうとしてはくれなかった。

なのに何故貴方は私を守ったの？

守られたことなんてないから、守ってくれた人が傷つくところなんて見たことない。

ﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯと溢れている血
ああ、ヒーローはいつも私の大切なモノたちを奪おうとするんだね。

"怖い"…………私が初めて抱いた感情だった。
何百人、もしくは何千人とヒーローを殺していた分際で今更なにを…、と自分でも思う。

ただ、目の前のこの人が傷ついてしまったことが何故かとても悲しかった辛かった。

死「A…。泣きそうな顔、するなよ。

震えてる…。」

ふわりと私の頭を大丈夫と言っているかのように撫でる。

そしてサッと立ち上がり

改めて私に向け、手を差し伸べた。

死「行くぞ、A。

もう、1人にはしない。」

『死柄木…弔…ｯ』

私は、自身の手を伸ばした一一一一一…