［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合 (ページ45)

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#42 ページ45

(＊死柄木弔side終＊)

"俺が好きってことじゃん。"

　

えっ？と、聞き返した瞬間にはもう私の唇は弔に奪われていた。

死「両想いってことかな？」

目の前には唇を離し、ニヤリと笑う弔の顔があって

一一一一かっこいい。また胸がドキッと高まる。

これが好き、って言う事なのかな？

『とむ、ら…！(私を1人にしないで。)』

目から一粒の涙が溢れる。

失いたくない、裏切られたくない、捨てられたくない。とグルグルと黒い感情が渦巻く。

　
好きと、
認めてしまったら自分が弱くなる気がしちゃうの。

今までの、
生き方を否定してしまう気がしちゃうの。

　

こんな私が、
誰かを愛しちゃいけない気がしちゃうの。

弔からの気持ちが嬉しいのに
素直に喜べない自分が大キライだ。

　

　

　

けれど一一一

死「泣き虫だなAは。
よく今まで1人で生きてこれたな笑

一一頑張った、もう大丈夫だ。前も言ったろ？絶対、1人にしない。これからはずっと俺がいるから。」

『うぅっ泣弔ぁあ…！』

この人はエスパーかのように

私の気持ちを読み取って

私の不安を振り払い、欲しい言葉をくれる。

優しい温もりをくれる。

そして、愛をくれるんだなと感じた。

『(この人の為なら、命をかけても悔いはない。)』

出会ったばかりの私達。

でも、きっと。

"お前を敵連合に勧誘しにきた。

拒否権はない、今日からAは俺たちの仲間だ

そして……今日から俺のモノになってもらう。"

一温もりを教えてくれた…あの日。

"行くぞ、A。
もう、1人にはしない。"

一終わりの見えない
深い闇から手を差し伸べてくれた日。

　

私はあの時から
本当は貴方が好きだったのかもしれない。

ずっと待っていたのかもしれない。
私を救ってくれるヒーロー…ううん、王子様かな？？

『弔が王子様…ふふっそれは似合わないかっ。』

死「？？泣いたり笑ったり忙しい餓鬼め。」

馬鹿にするように笑う弔に少しイラッときたのでデコピンをする。

いってぇ！っと私の膝から起き上がった弔の胸ぐらを引き寄せ、

私も好き。と伝えるかの様に頬にキスをした。