［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合 (ページ43)

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#40 ページ43

＊バーカウンターにて＊

黒霧さんを前にめずらしく私らは並んで座っている。

そして、弔の鼻には痛々しくガーゼがついている。
先程…私のせいでした怪我なのだが治させてくれないのだ。

何故かと言うと彼は不貞腐れているから。
((気まずい空気が2人には流れている。))

黒「…死柄木弔が100%悪いと思いますよ。」

と、沈黙を打ち破る様に言った
黒霧さんは心なしか笑いを堪えている様に見える。

『わ、笑いごとじゃありません！//』

恥ずかしさを誤魔化す様に、
黒霧さんから頂いたオレンジジュースを私は飲み干す。

死「ﾁｯAも悪いだろ。俺を誘惑した。

…しかも殴るは無いだろ！
ワンチャン鼻折れてるぜ？これ。」

『いや、誘ってません！！
だから怪我は治させてってば！鼻を出せ！！』

ギャーギャーと、取っ組み合いを始める。

黒「どうせ貴方の事だから、雄英高校に編入して

もし何かのきっかけに奴らにAさんを取られたらどうしよう。

なら、さっさと俺のモノにしちゃえ。とか考えていたんでしょう。」

死「…。」

痛いとこを突かれたのか、ぐぅの音も出ない。

取っ組み合いをやめてカウンターの方をぷいっと向いてしまった。

頬杖をつきながらため息をし
ちらりと私を見て弔は言った。

死「Aが、大好きなんだよ。仕方ないだろ？

…誰にも渡したくない。だからはやく俺のモノになれよ。」

柄にもなく少し照れながら笑って
そんなこと言うから私の体温が一気に上がる。

一段と優しい顔でそんなこと言うから…。

『～～～ｯｯ//』

また、胸の動悸が止まらないじゃないか。

持っていたグラスがﾊﾟﾘｯとひび割れる。

黒「Aさん？5本指で触れてるからグ、グラスが…。」

『かっ！からかわないでよバカ！//』

黒「あ゛…。」

死「ぐはっ、」

私の照れ隠しのせいで
2発目のパンチを受けてしまった弔。

顔面には私の拳が華麗にめり込んでる。

流石の弔も不意すぎたのか、バタリと椅子から転げ落ちてしまった。

『あぁ！！嘘、やだどうしようｯ泣

またやっちゃったよ黒霧さんん！！』

慌てすぎて、カウンターに手をついてしまい一部分粉々にしてしまう。

その反動でグラスも床に落ち割れる。

黒「Aさん、落ち着いて！！とりあえず治癒を！！」