［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合 (ページ39)

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雄英高校襲撃から、どのくらい時間が経ったのだろうか？

ドサッ

『いったあぁああっ！両腕両足…おまけに左右脇腹まで撃たれたーー！

こりゃ完敗だね、弔。脳無もどっか行っちゃたし。手下も瞬殺、生徒も強い…。』

　

　

危機一髪。黒霧さんのワープのお陰でバーまで私達はなんとか逃げてこられたが

本当に危なかったと思う。

私はプロヒーローも生徒も少し舐めていたのかもしれない。

一一一一一一そして、平和の象徴は健在だった。

死「話が違うぞ先生！！！平和の象徴は健在だ！！
Aがいなきゃ俺達は死んでいたかもしれない！」

まだ治りきっていない私の傷口を血が出ないようにと押さえながら、バーにつくなり声を荒げる弔。

　

　
その瞬間、ﾌﾟﾂﾝとモニターに"SOUND ONLY"の文字が表示される。

　

　

［違わないよ。ただ、見通しが甘かったね。

(ドクター)「うむ、なめすぎたな。敵連合なんちゅうチープな団体名でよかったわい。ところで…わしと先生の共作、脳無は？」

一一回収していないのかい？］

　

『先生、ドクター。オールマイトに吹き飛ばされました。』

黒「正確な位置座標も把握出来なければ、いくらワープとはいえ捜せないのです。

そのような時間も取れなかった。あの場にAさんが居なければ逃げ切ることも不可能だった…。」

それを聞いたドクターの悲鳴みたいなのが画面から聞こえてくる。

［まっ仕方ないか。残念。

それよりA。黒霧が、Aがいなければ逃げ切ることも不可能だと言っていたね。

だけど、そんなにボロボロになるまで無茶してはいけないよ。少しは周りに頼りなさい。］

　
少し先生の声がピリついている。
脳無も行方不明、ヒーロー達には惨敗。そりゃそうだ。

『なか、ま…だから助けないといけないって思ったら身体が勝手に動きました…。ごめんなさい。』

うまく出来なかったから私はもう必要とされないかな？なんて思ったら、涙が溢れそうになる。

［A。敵連合には、君が"必要"だ。君の身体が心配だから僕は無茶するなと言っているだけだよ。

悲しい顔はしないでくれ。
後で弔に僕が怒られちゃうからね笑］

死「先生！！」

『え、あ…はい！』

何故、弔が先生に怒るんだ？？
頭の上に疑問が浮かぶ。