［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合 (ページ35)

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#32 ページ35

緑「(僕だけが知っているピンチ一一一一一一！！)

くっ…！うぉおおっ！！」

『ハ？』

オ「緑谷少年！逃げろｯｯ！
(はやく…！はやく！)」

黒霧さんのワープをくぐり、
オールマイトの前に辿り着いたのはいいが

また緑谷が飛び出してきたのだ。

黒「Aさん！！」

黒霧さんは慌ててゲートに引き戻そうとするが
それを押し切り外へ出る。

鬱陶しい…。なんなんだこいつは。

『この死にたがりがぁ！！！』

緑「ぐぁあ…ｯｯ」

ギリギリの所で避け、腕を掴み
その瞬間から緑谷の腕はﾊﾟﾗﾊﾟﾗ…と崩壊が始まる。

　
『なんなんだよ、緑谷。さっきから邪魔ばかりするなぁ…。そんなに死にたいのか？

ならお望み通りお前から殺してやる…！』

緑「な、なんでお前は！そこまでしてヒーローを憎む、ん…だｯｯ！」

顔をかすめながらそう問われた。

『ヒーローが正義。ヒーローがすべてのこの世は息が詰まるほど住みにくいからよｯｯ！！』

生徒がこんなに、絶対絶命な状況でもオールマイトは何もしてこない。

いや…したくても動けないのが正解だろう。

『弔、黒霧さん！オールマイトを！はやく！』

死「ああ。」

私の一言により弔と黒霧さんはオールマイトに向かう。

今、緑谷を野放しにするのは危険と判断した。
こいつは必ずオールマイトを助けにまた無茶をする筈だ。

なら封じ込めている間にオールマイトにトドメを…！

『ゲームオーバーだ、緑谷出久。
さようなら…恨むならこのヒーロー社会を恨め。』

緑谷の掴んでいる腕を引き寄せ、もう片方の手で頭を捕らえようとした時だった一一一一一一一

微かにオールマイトの後ろにある入り口から人影が見えた。

その人影がもつ銃口は確実に弔を捉えていた。

　

　

一一一一一一弔が…危ない？

緑「えっうわあっ！」

反射的に、緑谷を投げ飛ばし走った。

黒霧さんがいるから大丈夫なはず。
…でも、身体が勝手に弔達の方へと向かった。

やめて一一一一一間に合え。間に合えｯｯ！！

『とむらっ！！！危ない！！！！

避けて！！』

死「？！」