［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合 (ページ25)

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#23 ページ25

　

SMASHを受け止めた女のお面が少し割れ…
ﾊﾟﾗﾊﾟﾗと、地面に落ちてゆく。

初めて、半分だけだが顔があらわになった。

ﾄﾞｷｯ

緑「(なんなんだ、この美しさは…？！)」

フード越しで余り見えなかったが一瞬見えた
その顔は………"恐ろしいくらいに美人"。

敵相手にこんな事おかしいと思うが、心臓が高まる。

思わず、僕は息を呑んだ。

素で見た真っ黒で大きな瞳には

お面越しで向けられたものとは比にならないほどの殺意……！！

なのに、目を逸らすことが出来なかった。
怖くて身体が震えていたのに。

僕はその瞳の奥には
深い哀しみがあるような気がしたんだ一一一一…。

君をその深い哀しみから救えないか？

一一一一なんて思ってしまったから

目を逸らせなかった。
いや…逸らしたくはなかったんだ。

(＊緑谷出久side終＊)

飛び込む様に殴りかかってきた緑谷の拳を受け止め、その力を自分の個性で粉々にしたのはいいけど………

『風圧やば…ｯ』

あまりの威力に、自身の付けていたお面が左半分ﾊﾟｷｯと割れ地面に落ちた。

せっかく先生から貰ったものなのになぁ…。

死「…脳無！！！！！」

すぐさま後にいた弔が脳無を呼び、その隙に私を抱き抱え緑谷との距離を取る。

死「A…！大丈夫か？

ごめんな、俺を庇ったから…。」

擦り傷が出来ていた私の左の頬を撫でる。

『このくらい大丈夫だよ！

ただ、先生から顔を見られないようにしろって言われてたのにお面が割れちゃった…。』

死「A、なるべく俺の後ろにいろ。」

そう言うと私をゆっくり地面に下ろし弔は、
脳無に腕を掴まれている緑谷の方へ向かった。

　

　

死「いい動きをするなぁ…

SMASHってオールマイトのフォロワーかい？」

緑「！！(女の次は、化け物とこの男！もう僕に出すすべはない…！腕も掴まれ身動きできない…絶対絶滅だ。)」

死「Aを傷つけられて、このまま帰るのは府に落ちないんだよなぁ…

そうだ！

"平和の象徴"の矜恃を少しでもへし折って帰ろう…！！！」

緑「逃げて…！2人とも！！」