［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合 (ページ3)

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#02 ページ3

○○市 △町

　

　

「うわぁぁっっ！やめてくれ、お願いだ…！」

『うるさいなぁ、仮にもヒーローでしょ？

いちいち騒ぐなよ』

真っ赤に染まっている私の回りには
死体が2,3体転がっている

個性を使わずにこんなにズタボロにされてるヒーローは無様だ。はやくこの世からなくさないと。

『○○市ではこれで殺すヒーローの数は44人か……』

そう言って男の頭を掴む

「ﾀ､ﾀｽｹﾃ…ｯｯ」

『…この世は偽りのモノで溢れている

だから本当の正義が何なのかわからせる必要があるの。悪く思わないでね』

ﾌﾞｼｬｯと痛々しい音が薄暗い路地裏に響き渡る

ヒーローが正義という腐った世の中を変えるには
すべてのヒーローを殺すしかない。
そう誓った日からそれだけのために生きてきた

私、Aは今日もヒーロー排除のため行動する。

『今日はあと、5人くらい殺そうかなぁ』

そう言ってこの場を去ろうとしたとき、
微かに後ろから気配を感じた

思わず身構える。

　

？「…なぁ餓鬼。そこで何してんの？」

『？！だれ？』

振り向くとそこには黒いフードを深くかぶった男がいる。隙間から見える深い紅色の瞳が恐ろしいくらいに輝きを放っている

気配もなく、この私の後ろに立つなんてきっと彼は只者ではない

一一一一一一一警察か？ヒーローか？

いいや、それはなにか違う気がする。私の直感だが男からは私と同じニオイがする……

？「ﾁｯ…聞こえてんだろ？これだから…餓鬼は嫌いだ…先生もなんだよこんな所に行けって…こんな餓鬼しかいねぇし…ﾊｧ」

私の返答がないためか男は苛立ち、首元をガリガリ掻きはじめた

現状、男に何をいっても分かり合えることはなさそうだ……。

？「ああ、そうか…。殺すか。答えるか死ぬかどっちがいい？」

沈黙の中、それを破ったのは目の前の男
思い立ったかの様にニタリと笑い二択を提案する。

そして物凄い殺意を出しながら攻撃をしかけてくる

『あんた、もう殺す気満々じゃない！馬鹿！』

　
私も個性を発動する
だが相手のスピードが早すぎてバランスを崩した

まずいなぁこのままだと相手の個性モロ直撃かも
そう思いながら手のひらを伸ばす一一一一一一一