［MHA］伝説の個性を持つ少女と敵連合 (ページ13)

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#12 ページ13

『…！』

［…A大丈夫かい？

確か君は一部の記憶を無くしていると聞いた。思い出してしまったかな？］

私が崖から落とされた時に生きていたのは、母が愛の個性を発動して守ってくれていたから？

父は私を捨てるんじゃなく、殺そうとしていて
それに気ずいた母は私を庇い、私を守った…？

もしかして私は、一番忘れてはいけない記憶を忘れてしまっていたのかもしれない。

母は紛れもなく私を愛し、最後まで守ろうとしていてくれたのに私は……

『憎んでしまって、た…？』

［A。

君の両親の最期はきっと君だけが知っている事だろう。

だが、これだけは言える。ヒーローという正義に囚われるすぎるからこの世界は力を求め歪んだ奴らが増えているんだ。

実際君の父もそうだろう？
個性"Only love"の力が欲しくて、きっと君の母と結婚しその後に君が生まれた。

だが、個性"Only love"は発現しなかった…。
そして腹いせに君を殺そうとした。

自分が目指している"平和の象徴" オールマイトには、その"Only love"の力がないと届かないからだ。

自身で努力もせず、人の力だけを頼りに成り上がろうとしたヒーローだったんだろう。

無様だ。

我々、敵連合はそんな歪みきったヒーロー社会を壊すためにいる。

正義といい何もかも正当化している連中をこの世から消したい］

止まる事なく、オール・フォー・ワンは続ける。

［僕たち、敵連合は世界最恐と言われている個性を持っていようが持ってなかろうが関係ない。

A。君は君だ。個性がどうとか関係ない。

君が必要だ一一一一一一！

まだ少人数しか仲間はいないが、ヒーローとは違う。
そんな力に頼らずともヒーロー社会を壊すという事を必ず成し遂げられる……！！］

"A。君は君だ。個性がどうとか関係ない。

君が必要だ一一一一一一！"

その力強い一言でぶわっと涙が溢れ出してくる。

…お母さん、今の私を必要としてくれる人達がいたみたいだよ。

この人達がいなきゃ私、昔の記憶を忘れたままでお母さんまで、憎んで生きていくことになってしまっていたかもしれない。

　

私は私が思う正義を貫いていいかな？？

［A。

改めて僕からも言おう。

敵連合へ、来ないか一一一一一一一一一？］

　

きっと彼らは私が求めていたモノをすべて与えてくれるとそう、直感が言っている。