163話 大丈夫 ページ46
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海「まぁ、うん。本人に何もないならいいんだけどよ…」
涙「…えっと、フォルテ、だっけ？
星歌のこと、凄く好きなんだろうね…。
……名前の由来はなんなの？」
羽「確か、名前をつける時に近くにたまたま楽譜があって…。
音楽の強弱記号のf(フォルテ)、それから取ったみたいです。
強い子に育ってほしいって意味で」
始「音楽関連か、星歌らしいな…」
星歌らしい名前の理由に微笑む始。
その表情を見た羽音は軽く目を見開き、次いで苦笑するように口元を綻ばせた。
始達がお茶を飲み干すと、海が「そろそろ帰るか」と言って席を立つ。
海「送っていかなくて平気か？」
羽「近くなので平気です」
涙「星歌、１人で大丈夫かな…」
羽「フォルテがいますしね。
この家のセキュリティとあの子がいる限り、泥棒や変質者なんてそう入って来れませんよ」
始「確かにな。
今日はすまなかったな。なるべく早くに、日にちは連絡する」
羽「わかりました、お願いします」
涙「…お邪魔しました」
始と涙も席を立って準備をすると、ふと始が口を開く。
始「琴峯。今日の星歌の錯乱のことは、本人は覚えているのか？」
羽「…いえ、おそらく覚えてはいないでしょう。
星歌ちゃんが自分で思い出した記憶を拒絶してしまってますから…。
今日のことは、置き手紙で誤魔化しておきます」
始「…わかった」
そう言って、始達は外へ出る。
羽音も門まで一緒に行き、彼らが乗った車が見えなくなるまで見送った。
羽音は星歌の家に戻り、食器を片付けてから星歌の寝室に上がる。
寝室の扉を開くと、星歌がベッドでまるで眠り姫のように綺麗に寝ている。
それに内心少し寂しさを覚えながらも、羽音は机へと向かう。
羽音が入ってきたことにフォルテが目を覚まし顔を上げる。
机に置き手紙を置いた羽音はフォルテに近づいて静かに話しかける。
羽「置き手紙、置いとくからね。
明日、星歌ちゃんが起きたら見せてね(ﾎﾞｿｯ」
フ「…ガゥ(ｺｸﾘ」
羽音の言葉にコクリと頷いたフォルテは再び目を閉じる。
それを見てから、羽音は星歌へと近づく。
まるで人形のように眠っている星歌の寝顔を見つめながら、髪を優しく撫でる。
羽「…大丈夫、あの人達ならきっと大丈夫。
…絶対、星歌ちゃんの歌声を取り戻してくれる」
羽音はそう呟くと、「おやすみ」とフォルテにも挨拶をして、星歌の家を後にした。
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星歌(プロフ) - †NANA†さん» こんにちは、コメントありがとうございます。こちらに関しましては他の方からも言及があったのですが、フラグを立てているため変換されていないのだと思われます。直し方も分かっていないので、申し訳ありませんがご了承頂けると幸いです。 (2021年1月31日 18時) (
レス) id: a0f7ae3e39 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 葵さんの名前の所が○になっています。 (2021年1月28日 16時) (レス) id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - もんたろさん» 返信が遅くなって申し訳ありません。コメント、頂けるだけでも嬉しいです！残念ながら、私にも未だ分かっていない状態でして…。本当にすみません…。 (2017年12月31日 13時) (レス) id: 705ad98d73 (このIDを非表示/違反報告)
もんたろ(プロフ) - すみません。作者様にも原因が分からなかったんですね…お話を読み進めてから気づきました。コメントは気になさらないでください。 (2017年12月30日 22時) (レス) id: 47cdc4e065 (このIDを非表示/違反報告)
もんたろ(プロフ) - コメント失礼します。葵さんの名前がなぜだか〇になっていて、誤字かと思ったので報告させていただきました。既に気づいていらっしゃったらすみません…。とても引き込まれるお話で、時間を忘れて読ませていただいてます。更新頑張ってください。 (2017年12月30日 22時) (レス) id: 47cdc4e065 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星歌 | 作成日時：2017年5月17日 17時
