138話 夢の中 ページ20
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始は辺り一面、真っ暗な暗闇の中にいた。
自分の姿は確認出来る、しかし周りは何も認識出来ないほど真っ暗なのだ。
始「……夢、か？」
寝ていた事はしっかり覚えている。
だとしたら、これは夢でしかない。
そう結論づけた始は訝しげに眉をひそめ、腕を組む。
始「夢だとわかっても、こうも暗いとな…。
いったいなんの……」
ーーーーーーーーーﾀｽｹﾃ…。
何も無いこの空間の中で、どこからか、助けを求める声が聞こえてきた。
始「……助けて？」
子供の様な声に始は無言で周りを見渡すが、やはり自分以外誰もいない。
それでも、この空間に何かないかと目を凝らして探そうとした。
すると自分の数メートル先に、先程までいなかった人物がいた。
黒く長い髪を持った、少女の様である。
始に背を向けて座っていたために、顔を確認出来ない。
始「話しかけるしか、ないのか…」
始はため息を吐きながら、ゆっくりとその少女に近づいていく。
少女から１メートル程離れた所で止まると、始は少女に話しかけた。
始「…おい、さっきの声はお前か？」
始がそう問いかけるが、少女は反応せず動かない。
始「…もう一度聞く、さっき助けを呼んでいたのはお前か？
何か助けになるんなら、手伝ってやるぞ？」
今度は少し言葉に力が入っていたせいか、少女はピクリと肩を動かし、次第にゆっくりと始へと振り向く。
始「(ﾎｯ……手伝うのと同時に、聞きたいことがあるんだ……が………」
言葉を中途半端に途切れさせ、始は振り向いた少女の顔を見て目を見開いた。
黒髪にとても綺麗な蒼い瞳。
幼いその顔は、だいたい８歳ほど。
そして、白い袖付き○○○姿の少女の手や足に走る痛々しい傷あと。
少女は無表情のままで、その蒼い瞳から、静かに涙を流していた。
始「お前っ……！？」
ーーーーーーーーーﾋﾞｭｵｯ…。
少女の顔を認識すると、突然始に向かって突風が吹き荒れた。
始はそれに思わず目を閉じて顔を腕で覆う。
ーーーーーーーーー絶望を見たような、何も映さない、暗い瞳が、やけに強く残った。
風が収まり、始はうっすらと目を開ける。
始「っ……いない？」
先程まで始の前にいた少女がいつの間にか居なくなっており、再び暗い空間に始1人になった。
周りを見渡しても、どこにもいなかった……。
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星歌(プロフ) - †NANA†さん» こんにちは、コメントありがとうございます。こちらに関しましては他の方からも言及があったのですが、フラグを立てているため変換されていないのだと思われます。直し方も分かっていないので、申し訳ありませんがご了承頂けると幸いです。 (2021年1月31日 18時) (
レス) id: a0f7ae3e39 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 葵さんの名前の所が○になっています。 (2021年1月28日 16時) (レス) id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - もんたろさん» 返信が遅くなって申し訳ありません。コメント、頂けるだけでも嬉しいです！残念ながら、私にも未だ分かっていない状態でして…。本当にすみません…。 (2017年12月31日 13時) (レス) id: 705ad98d73 (このIDを非表示/違反報告)
もんたろ(プロフ) - すみません。作者様にも原因が分からなかったんですね…お話を読み進めてから気づきました。コメントは気になさらないでください。 (2017年12月30日 22時) (レス) id: 47cdc4e065 (このIDを非表示/違反報告)
もんたろ(プロフ) - コメント失礼します。葵さんの名前がなぜだか〇になっていて、誤字かと思ったので報告させていただきました。既に気づいていらっしゃったらすみません…。とても引き込まれるお話で、時間を忘れて読ませていただいてます。更新頑張ってください。 (2017年12月30日 22時) (レス) id: 47cdc4e065 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星歌 | 作成日時：2017年5月17日 17時
