131話 優しいたしなめ ページ11
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しかし、星歌のその表情は苦笑に近かった。
そのまま、星歌は振り向いた羽音の頭に優しく手をポンッと置く。
「ダメですよ、そんな事を言っては…」
羽「でも星歌ちゃん！」
「羽音ちゃん」
反論しようとする羽音を星歌は名前を呼んで止める。
その声は優しくではあったが、どこか力のある声だった。
「黒崎さんが女性を嫌っているのは私も前から知っていましたが、普段撮影現場の近くにいないはずの私が居たんです。
理由はともあれ、黒崎さんの気が立ってもおかしくありませんよ」
羽「でも！星歌ちゃんが悪い訳じゃないのに…！」
「誰も悪くありません、偶然が重なっただけです。
それに、アイドルに対する目線は確かに人それぞれです。
黒崎さんは黒崎さんの魅力があります。
１度、日向さんからライブ映像を見させて貰いましたが…。
力強い歌声と表現、その存在感…。
人々を魅了する要素を惜しみなく使ったパフォーマンスはとても素晴らしかったんです」
星歌の表情はどこまでも優しく、穏やかだった。
そんな星歌を見て、羽音も肩の力が自然と抜けていく。
「黒崎さんの歌には、プライド、努力、ロックが好きだという感情が見えました。
努力している人だからこそ、ファンはそれを分かってついて行くんです。
だから、羽音ちゃんも言いすぎてはいけませんよ？
私のために怒ってくれたことは嬉しかったですが…。
もし羽音ちゃんに何かあったら、私も嫌です…」
羽「……ゴメンなさい」
最後は再び苦笑して、自分より少し低い位置にある頭を撫でる星歌。
羽音もすっかり怒気を抜かれ、バツが悪そうに下を向いた。
そんな羽音を見てから、星歌は向かいにいる蘭丸を見る。
「すみませんでした、黒崎さん。
ほら、羽音ちゃんも…」
羽「……スミマセンデシタ」
蘭「……(ﾌｨｯ」
星歌と共に、羽音も頭を下げる。
蘭丸はそんな２人を見てから、バツが悪そうにソッポを向いた。
「寿さん達もすみませんでした。
撮影の休憩中だったのでは？」
嶺「え！？あぁうん、そうだけど…」
「大事な休憩時間を取ってしまってゴメンなさい。
それでは、私達はここでお暇します。
お仕事、頑張ってください」
嶺「うん！ありがとう！
気をつけて帰ってね〜！！」
藍「じゃあね」
ペコリと頭を下げた星歌は羽音の手を引いて来た道を歩き出す。
蘭「……」
蘭丸は歩いていく２人の背中を、横目で見つめていた。
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星歌(プロフ) - †NANA†さん» こんにちは、コメントありがとうございます。こちらに関しましては他の方からも言及があったのですが、フラグを立てているため変換されていないのだと思われます。直し方も分かっていないので、申し訳ありませんがご了承頂けると幸いです。 (2021年1月31日 18時) (
レス) id: a0f7ae3e39 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - 葵さんの名前の所が○になっています。 (2021年1月28日 16時) (レス) id: 9dc612bbe9 (このIDを非表示/違反報告)
星歌(プロフ) - もんたろさん» 返信が遅くなって申し訳ありません。コメント、頂けるだけでも嬉しいです！残念ながら、私にも未だ分かっていない状態でして…。本当にすみません…。 (2017年12月31日 13時) (レス) id: 705ad98d73 (このIDを非表示/違反報告)
もんたろ(プロフ) - すみません。作者様にも原因が分からなかったんですね…お話を読み進めてから気づきました。コメントは気になさらないでください。 (2017年12月30日 22時) (レス) id: 47cdc4e065 (このIDを非表示/違反報告)
もんたろ(プロフ) - コメント失礼します。葵さんの名前がなぜだか〇になっていて、誤字かと思ったので報告させていただきました。既に気づいていらっしゃったらすみません…。とても引き込まれるお話で、時間を忘れて読ませていただいてます。更新頑張ってください。 (2017年12月30日 22時) (レス) id: 47cdc4e065 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星歌 | 作成日時：2017年5月17日 17時
