守りたい…貴方たちを見捨てない。

第百一和 ページ17

ダーマside

俺は初めて怒りに震えた。

仲間を傷付けたモトキに対して、


じゃなくて...自分に。


モトキにも怒りを覚えた。


俺は頭より体が先に動いて拳を強く握り締めた。


ダ｢ッ！｣


＿＿＿ガンッ


A｢ダーマ!!やめて!!｣

この手でモトキを殴ってしまった。


モトキは尻餅をついて頬を押さえた。



俺に怯えた揺らぎきった瞳が俺を睨む。


ダ｢俺は...モトキを理解してあげようと必死だった...前だって！俺はお前に言ったよな!?お前はそんな背中で何を抱えてんだって！それなのにッ！何も俺に相談してくれなかった！｣


声を荒げる俺にモトキは俯いていた。


何でなにも言ってくれねぇんだよ…


何か言えよ…



シ｢ダーマ落ち着けって…｣

ダ｢別に...お前が裏切った事なんて俺は一ミリも怒ってねぇ…けど…何でシルクを傷つけたんだよ！Aだって…傷付いて！｣


シルクは俺の肩を、悔しそうに強く掴んだ。


俺だって…信用していた仲間にこんな裏切った前提で文句なんか言いたくねぇよ!!


なのにッ…なのに…


モ｢ごめん...｣

ダ｢ふざけんな…信用してたのに!!モトキらしくねぇよ!!｣

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