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中村side
あの日以来、桜さんには会えていない。
そろそろ会いたいな…なんて考えながら待合室へ。
「おはようございます。今日もよろしくお願いします」
待合室に入ると、暗い顔をした宮野くんがいた。
そう思っていると宮野くんと目が合い、隣の席が空いていたのでそこへ座った。
「宮野くんおはよう。そんなに暗い顔して、どうした?」
宮「あれ、バレました…?実はあの後別れ際、連絡先を渡したんです。でもあの日以来音沙汰なしで…」
「俺も最近会ってないな…いきなり連絡先渡されてびっくりするだろうし、考えてるところなんじゃないかな?」
「そうですよね…まだ待ってみようかな…」
話をしていると宮野くんが動かなくなった
宮「…え」
「宮野くん?どうしたの?固まって」
宮「一ノ瀬さんから連絡きた。」
「よかったな。」
宮「とりあえずみてみます…」
宮野くんは連絡が来ていいな…と、思ってしまった。
だがそんな気持ちも束の間、宮野くんの表情が曇った。
そして俺にこんなことを言ってきた。
宮「中村さん…全然良くないです。今日この後の予定は?」
「とりあえず今日は何事もなければ午後オフ。そのまま帰ってゲームしようと思ってた。なんで?」
宮「これ見てください。」
一ノ瀬夏
初めまして、一ノ瀬夏です。
突然の連絡、すみません。
今日中村さんのスケジュールなどはご存知でしょうか…?
実は、桜が熱で寝込んでいて、お見舞いは大丈夫と言われましたが、彼女はだいぶ無理をしてしまう性格でして…。
でも私の仕事終わりに行けても夜20:30頃と遅くなってしまいそうで…。
中村さんが大丈夫なのであれば、少しだけでも顔を見に行って頂けたらなと…
無理でしたら、全然大丈夫です!
……え?俺になんの連絡もなかった理由は、そういうこと?
宮「ということ見たいです。」
「まもちゃん。今日は収録早く終わらせるよ。一ノ瀬さんに午後休みだから任せろって言っておいてくれる?」
宮「わかりました。連絡入れておきます。心配ですね、桜さん…」
「だな……って、下の名前で呼んでいいの俺だけだから、宮野くんは松岡さんって呼べよな。」
"桜さん"と言っている宮野くんに、少し嫉妬してきついことを言ってしまった。
一ノ瀬さんが様子を見に行って欲しい、と宮野くん経由でお願いしてくるほどなので、相当体調が酷いんだろう。
早く仕事を終わりにして桜さんのところに行ってあげたい。
そう思った。
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ユズナ - やはり今回の最新話サイコーでした!また楽しみにしてます‼️ (2022年11月24日 5時) (レス) @page45 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ - 頑張ってください! (2022年11月24日 4時) (レス) id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - ユズナさん» そう言ってもらえて、嬉しいです! これからも、頑張っていくので、この作品をよろしくお願いいたします^ ^ (2022年11月20日 18時) (レス) id: 18462604da (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ - 最新話もサイコーでした!この先のお話も楽しみにしてます‼️ (2022年11月19日 7時) (レス) @page40 id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ - 了解です!気長に待ってます! (2022年11月15日 22時) (レス) id: d0e30b129b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:El.bs & 翡翠 x他1人 | 作成日時:2022年8月14日 13時