四十話 ページ42
鬼殺隊の隊服は特別な繊維でできている。
通気性は良いが濡れにくく燃えにくい。
雑魚鬼の爪や牙では、この隊服を裂くことすらできない。
鱗滝さんがそう熱弁してくれた。
そのお陰でこの隊服がいかにすごいかがわかった……んだけど。
そんなにすごい隊服……。
にしては変じゃない?
「あの、鱗滝さん」
なんだ?と鱗滝さんが振り返る。
すごく言いにくい……けど。
「この隊服、胸元とスカートが……。わたしには合わないような気がするのですが」
鱗滝さんの話でこの隊服が凄いことはわかった。
だけど、ちょっといやかなり露出しすぎじゃない?
大きく開いた胸元、足をかなりだすスカートの長さ。
これは完全に戦いに適してるとは言えない気がする。
これで戦うのは、ちょっと気が引けるなぁ……。
「またアイツか、やりおったな」
アイツって誰だろ?
これを作った人……かな。
「A、貸しなさい」と言われわたしは隊服を差し出した。
「話をつけてくる」
あの……鱗滝さん、なんか声が怖いです。
✿✿✿
正しい寸法の隊服を鱗滝さんが持ってかえってきてくれ、わたしは直ぐにそれを着た。
うん!これだよこれ!!
私が望んでいたのは!
うわぁ!かるーい!
ぴょんぴょんと跳ねても全然疲れない。
すごい!!
「炭治郎、体がすごく軽いよ〜!」
近くでボタンを止めていた炭治郎がこっちを見た。
そして私の脇に手を……て、脇?
「んー?どれどれ」
「?」
ひょいと炭治郎に高い高いをされた。
突然すぎる出来事に私の頭はパンクしそうになる。
私は高い高いをされながらバタバタと足を揺らす。
「炭治郎〜!!わたしは重いから手、離して!」
「やだ」
即答だった。
え、なぜ!?
いい年した男女が高い高いって他の人が見たら、変な目で見られるよ!
それに……照れる。
「炭治郎……そろそろっ!すごく照れちゃうから……離してぇ!」
私がおろおろしながらお願いすると、炭治郎は私をゆっくりと地面に下ろしてくれた。
下ろされてからも鼓動は早いまま。
でも、とりあえずよかった。
ふぅ〜、心臓爆発するかと思ったー!
え、炭治郎どうしちゃたのかな。
炭治郎は腕で顔を隠しているけど、その前に見えた。
顔、赤いよ?
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桜子(プロフ) - 紫織さん» ありがとうございます!!夢主ちゃんを褒めていただきすごく嬉しいです!ありがとうございます!これからも、頑張って魅力的な夢主ちゃんを書こうと思います!大好きなんて最高の褒め言葉です!本当にありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします! (2019年8月18日 21時) (レス) id: 9e6ca9452c (このIDを非表示/違反報告)
紫織(プロフ) - この作品がとっても大好きで更新されるたびににやけちゃいます!主人公の真っ直ぐな考えと天然さが合わさってとっても可愛いですね!これからも頑張ってください!! (2019年8月18日 19時) (レス) id: 76ad666f78 (このIDを非表示/違反報告)
桜子(プロフ) - チョコレートさん» ありがとうございます!!面白いだなんて……!とても光栄です!物語が進んでも、そう思ってもらえるように頑張ります!これから色々なキャラクターとの絡みも書いていきますのでお楽しみに♪これからも応援よろしくお願いします! (2019年8月11日 22時) (レス) id: 9e6ca9452c (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - まっっじで面白いです!(≧∀≦)これからも更新頑張ってください! (2019年8月11日 22時) (レス) id: 20ae2e0245 (このIDを非表示/違反報告)
桜子(プロフ) - 降夜さん» ありがとうございます!!初コメントすごく嬉しいです泣。ストーリーのことも褒めてくださって……!コメントを見るたびに喜びで胸がホワホワしますぅ!更新、明日にはできると思うのでそれまでお待ちください!頑張ります!!!! (2019年8月10日 21時) (レス) id: 9e6ca9452c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜子 x他1人 | 作成日時:2019年8月4日 19時