三十三話 ページ35
｢お帰りなさいませ｣
｢おめでとうございます。ご無事で何よりです｣
ご無事ではないよ……。
二十人くらいいた人が、五人まで減っているんだから。
｢まずは隊服を支給させていただきます。体の寸法を測りその後は階級を刻ませていただきます｣
｢階級は十段階ございます。甲･乙･丙･丁･戊･己･庚･辛･壬･癸。今現在皆様は一番下の癸でございます｣
うん、私は癸ね。
その次は……なんだっけ？
みず……みずの？
｢刀は？｣
少し怖そうなした男の子が言った。
そんなに刀が欲しいのかな？
｢本日中に玉鋼を選んでいただき、刀が出来上がるまで十日から十五日となります｣
十日から十五日か……。
ちょっと長いけど、その分いい刀を作って貰えるんだろうな。
｢さらに今から鎹鴉をつけさせていただきます｣
パンパンと少女が手を叩くと空から鴉が舞い降りてきた。
カァァ、カー！
トッと私の肩に一羽の鴉がのった。
顔にスリスリ頭を寄せてくるのがすごく可愛い。
｢あははっ、見て炭治郎！可愛い！｣
｢あっ……ああ、可愛いな！｣
やっぱり炭治郎もそう思うよね！と私はにっこり笑った。
善逸はというと。
｢え？鴉？これ、雀じゃね｣
雀が相棒になっていた。
そっか、雀って鴉の仲間の鳥なんだね……！
まだまだ勉強が足りないな、私。
｢鎹鴉は主に連絡用の鴉でございます｣
そうなんだ。
これからよろしくねという意味を込めて鎹鴉の腹をそっと撫でた。
バシッ！となにかを飛ばした音が聞こえた。
すぐにそちらを見ると、先程の怖そうな男の子が鎹鴉を投げ飛ばしていた。
私はすぐにその鴉に駆け寄った。
特に大きな怪我はなく大丈夫なようで安心したが、にしても酷いよ。
私は善逸にその鴉を任せ、男の子に一言だけ言いに行くことにした。
｢どうでもいいんだよ!!鴉なんて！｣
男の子は乱暴に白髪の少女の髪を引っ張った。
｢刀だよ刀!!今すぐ刀をよこせ!!鬼殺隊の刀！“色変わりの刀”!!｣
ガッと炭治郎は男の子の腕を力強く握った。
私は少しずつ二人に近づいていく。
｢この子から手を放せ！放さないなら、折る!!｣
｢ああ？なんだテメェは。やってみろよ!!｣
炭治郎が握る力を強くしたところで、私は二人の腕を掴んで男の子と真っ直ぐに向き合った。
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桜子(プロフ) - 紫織さん» ありがとうございます!!夢主ちゃんを褒めていただきすごく嬉しいです！ありがとうございます！これからも、頑張って魅力的な夢主ちゃんを書こうと思います！大好きなんて最高の褒め言葉です！本当にありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2019年8月18日 21時) (
レス) id: 9e6ca9452c (このIDを非表示/違反報告)
紫織(プロフ) - この作品がとっても大好きで更新されるたびににやけちゃいます！主人公の真っ直ぐな考えと天然さが合わさってとっても可愛いですね！これからも頑張ってください！！ (2019年8月18日 19時) (レス) id: 76ad666f78 (このIDを非表示/違反報告)
桜子(プロフ) - チョコレートさん» ありがとうございます!!面白いだなんて……！とても光栄です！物語が進んでも、そう思ってもらえるように頑張ります！これから色々なキャラクターとの絡みも書いていきますのでお楽しみに♪これからも応援よろしくお願いします！ (2019年8月11日 22時) (レス) id: 9e6ca9452c (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - まっっじで面白いです！(≧∀≦)これからも更新頑張ってください！ (2019年8月11日 22時) (レス) id: 20ae2e0245 (このIDを非表示/違反報告)
桜子(プロフ) - 降夜さん» ありがとうございます!!初コメントすごく嬉しいです泣。ストーリーのことも褒めてくださって……！コメントを見るたびに喜びで胸がホワホワしますぅ！更新、明日にはできると思うのでそれまでお待ちください！頑張ります!!!! (2019年8月10日 21時) (レス) id: 9e6ca9452c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜子 x他1人 | 作成日時：2019年8月4日 19時
