二十六話 ページ28
あのときの鱗滝さんの言った言葉が、鮮明に蘇ってくる。
｢覚えておけ、基本的に鬼の強さは人を喰った数だ。たくさん喰べるほど力は増し、肉体を変化させ、怪しき術を使う者も出てくる。お前達がもっと鼻と耳が利くようになれば、鬼を何人喰ったかわかるだろう｣
｢十二……。十三で、お前達で十四十五だ｣
鬼が数を数えた。
なんの数なんだ？
｢!?なんの話だ！｣
炭治郎が声を挙げた。
鬼はクスクスと馬鹿にしたように笑いながら言った。
｢俺が喰った鱗滝の弟子の数だよ。クククッ！アイツの弟子はみんな殺してやるって決めているんだ｣
何がそんなにおかしいの？
それにみんなって……。
｢そうだなァ特に印象に残っているのは二人だな、あの二人｣
二人。
それに心当たりがあった私は、鬼が次に言う言葉を聞きたくなかった。
手で耳を塞ぐが、耳がいいため聞こえてしまう。
嫌！
｢珍しい毛色のガキだったな、一番強かった。宍色の髪をしていた、口に傷がある｣
錆兎。
｢もう一人は花柄の着物で女のガキだった。小さいし力も無かったが、すばしっこかった｣
真菰。
あなた達は、コイツに殺されたんだね。
だから、私に修行をつけてくれたんだ。
コイツに勝つために。
鬼は言葉を続けた。
｢目印なんだよ、その狐の面がな。鱗滝が彫った面の木目を俺は覚えている。アイツがつけてた天狗の面と同じ彫り方｣
このお面……？
確かに錆兎や真菰も同じものをつけていた……。
｢“厄除の面”とか言ったか？それをつけてるせいでみんな喰われた｣
ふざけないでよ。
｢みんな俺の腹の中だ。鱗滝が殺したもんだ。フフッフフフフフッ。これを言った時、女のガキは泣いて怒ってたなァ、フフフフッ｣
私は怒りでいっぱいになった。
鱗滝さんが殺したんじゃない、殺したのはお前だ！
ふざけるな、ふざけるな、ふざけるな！
『必ず生きて戻れ』
……鱗滝さん。
そうだ、駄目。
一時的な感情に身を任せたら。
私がすることは決まっているんだから。
｢その後すぐ動きがガタガタになったからな。フフフフフフフッ。手足を引き千切って、それから……｣
バッと目の色を変えた炭治郎が鬼を斬りにいった。
怒りに任せて鬼の手をどんどん斬っている。
｢駄目！炭治郎、怒りに任せたら！｣
私は大きな声で叫んだが、炭治郎には届かなかった。
鬼の拳をドカッと打たれて、炭治郎は近くの木に頭をぶつけ、意識を失ってしまった。
｢炭治郎!!｣
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桜子(プロフ) - 紫織さん» ありがとうございます!!夢主ちゃんを褒めていただきすごく嬉しいです！ありがとうございます！これからも、頑張って魅力的な夢主ちゃんを書こうと思います！大好きなんて最高の褒め言葉です！本当にありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2019年8月18日 21時) (
レス) id: 9e6ca9452c (このIDを非表示/違反報告)
紫織(プロフ) - この作品がとっても大好きで更新されるたびににやけちゃいます！主人公の真っ直ぐな考えと天然さが合わさってとっても可愛いですね！これからも頑張ってください！！ (2019年8月18日 19時) (レス) id: 76ad666f78 (このIDを非表示/違反報告)
桜子(プロフ) - チョコレートさん» ありがとうございます!!面白いだなんて……！とても光栄です！物語が進んでも、そう思ってもらえるように頑張ります！これから色々なキャラクターとの絡みも書いていきますのでお楽しみに♪これからも応援よろしくお願いします！ (2019年8月11日 22時) (レス) id: 9e6ca9452c (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - まっっじで面白いです！(≧∀≦)これからも更新頑張ってください！ (2019年8月11日 22時) (レス) id: 20ae2e0245 (このIDを非表示/違反報告)
桜子(プロフ) - 降夜さん» ありがとうございます!!初コメントすごく嬉しいです泣。ストーリーのことも褒めてくださって……！コメントを見るたびに喜びで胸がホワホワしますぅ！更新、明日にはできると思うのでそれまでお待ちください！頑張ります!!!! (2019年8月10日 21時) (レス) id: 9e6ca9452c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜子 x他1人 | 作成日時：2019年8月4日 19時
