明るいあの子【男性声優】

笑いが止まらないのは君のせい ページ47

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-木村side-



早めに仕事が終わった日、ブラブラと表参道を歩いているとショーウィンドウの中をじっと見つめるAを見つけた。

声をかけるタイミングを窺いながらAを観察してると、Aはショーウィンドウの中のマネキンを見て、自分を見てを数回繰り返したあと、小さくため息を吐いて歩き出した。

なんとなく何を考えてるかわかって、相変らずだなぁ、なんて思いながら少し走ってAの手を掴んだ。


貴「ひゃっ！だっ…だれっ……………って木村さんじゃないですか。」

木村「ですよ。」


ビビリ症のAらしく、ビクッと大きく揺れる肩と俺だとわかった瞬間のあからさまにホッとした様子に笑いを噛み殺………


貴「ちょ、笑いすぎです！」


そうとしたけど無理だった。


木村「ごめんwww想像以上の反応でwwwごめんwww」

貴「だから笑いすぎです！」

木村「ごめんごめん……あぁ、面白かった。」


やっとの事で笑い終わると、目の前には疑問と不満が入り混じったような複雑な顔をしてる君。

その顔も面白くて思わず笑いそうになったけど、さすがにこれ以上は、と思い笑うのはやめてお………


貴「何に笑ってるんですか…本当に……」


けていなかった。


木村「本当にごめんwww」

貴「いや、いい加減笑い終わってください。」

木村「うんwwwわかってるwwwあひゃひゃひゃひゃひゃwww」

貴「なんですか、その変な笑い方……
笑うのやめて何の用か話してくれないですかね？」

木村「うん、あのさ。」

貴「え、唐突。」


意外とスっと消えてくれた笑いに感謝しつつ話を進めようとする。

上手くついてこれないらしいAは、また変な顔をしたけど、今回はさすがに笑わなかった。




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