塩の壁は高い？！ −４−

180 龍友side ページ30

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龍友side




Aが帰ってくるって連絡が入った。




ジムに行こうと思ってたけどやめて


あいつの帰りを家で待ってた。




「ただいまぁー。」




玄関からAの声がして玄関に向かった。




龍友「おかえり。」



「ただいまぁー。疲れたわ。」




お兄ちゃんの顔を見たら帰ってきたって


実感湧くわ。って笑うA。




この妹は…ほんまに可愛い。




「ん。というわけで荷解きよろしくぅー。」


龍友「ちょっ！」


「はぁ疲れたぁー。」


龍友「おい。苦笑」




荷物を玄関に置いたまま


リビングに行こうとするA。





訂正します。可愛くない。



兄をこき使うやつなんて可愛ないわ！！





龍友「で？どうやった？」


「んー。まぁいいものはできたと思うよ。」


龍友「ふーん。良かったな。」


「うん。」


龍友「ほんまは俺より
玲於に会いたかったやろ？笑」


「えっ………まぁ…ねっ。苦笑」



龍友「ん？」



なんや歯切れの悪い返事。



そういや玲於もそんな感じやった気がする。




龍友「何かあったか？」


「えっ？別に？」


龍友「喧嘩とか？」


「…玲於くん……いや、何でもないわ。」


龍友「何やねん。気になるやろ。」


「ううん。ええって。それよりお風呂。」


龍友「おー。沸かしてあるで。」


「さすが！」


龍友「まぁお前の行動なんて
分かりきっとるからな。」


「ふふっ。ありがと。」





汗かいてストレスってメッセージが届いてた。



つまり…遠回しにお風呂よろしくってことやろ？


ったく兄をこき使うな！




龍友「久しぶりに一緒に入るか？笑」


「いつの話しとんの？久しぶりて。苦笑」


龍友「なぁ一緒に入ろうや。笑」


「嫌だよ。気持ち悪い。」


龍友「おいっ！」






さっ、ゆっくり浸かってリフレッシュしてこよっと


って居なくなったA。



相変わらず、俺に冷たいなぁ…お前は。





Aがお風呂に入っていると玲於から連絡が来た。







“今、Aちゃんと一緒にいる？”



“うん。風呂入ってる”



“行っていい？”






はぁ？今日は借りる言うたやん！




って思ってると玲於から電話がかかってきた。

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