塩の壁は高い？！ −３−

143 玲於side ページ43

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玲於side




本当にタイミングが合わなくて…


全然電話が出来ない。



でも…ライブが終われば。



そう思ってたのに…。




亜嵐「ねーこれ玲於見たらヤバくない？(ｺｿｯ)」


隼「えっ？うわ…これは…(ｺｿｯ)」



亜嵐くんと隼がコソコソ話してて、


何？って思いながらも、


気にせずインスタを開いた。




玲於「あっ…。」



Aちゃんのインスタがアップされてた。





“明日のライブ気合い入れて頑張ります！
バンドの皆さんも気合い十分みたいですっ！！”



バンドメンバーと写っている画像だった。


1人の男の人がAちゃんの肩を組んでた。


馴れ馴れしい…。





どんなやつだろ？って思って


その男のところに飛んだら…。



Aちゃんと仲良さそうに写っている画像や


Aちゃんの隠し撮りした画像がアップされてた。





玲於「…ﾁｯ」


隼「あれは確実に見ちゃいましたね。苦笑」


亜嵐「…うん。」


玲於「隼うるさいっ！」


隼「…苦笑」




Aちゃんと電話出来ない間に…


この男は毎日のように一緒に……。



龍友「何？玲於何で機嫌悪いの？」


亜嵐「これ…。」


龍友「…はぁ？なんやこいつ。
俺の女に手出すなや！腹立つ！」


亜嵐「いや…苦笑」


龍友「こいつ、最近Aに近寄ってんねん。
ウザいくらい食事に誘ったりして。腹立つわぁー。
俺がクッタクタになって帰ったら、
誰が俺の飯作んねん！なぁ？」


涼太「いや…自分の都合…笑」



Aちゃんを狙ってる男ってこの人？


だとしたら…仲良くしすぎじゃない？



両想いだと思ってたのに…。




メンさんとご飯食って家に帰った。


Aちゃんに、


明日のライブ頑張ってねって


LINEしたらすぐに電話がかかってきた。



今まで電話したいって


ずっと思ってたのに…何か…嬉しくない…。



「久しぶりだね。」


玲於〔うん。だね。〕


「良かったぁー。声が聞けて。」


玲於〔ん。〕


「明日見に来てくれるん？」


玲於〔…うん。行くよ。みんなで。〕


「ふふっ。ありがと。頑張るね。」


玲於〔うん。頑張って。〕


「…玲於くん、元気ない？」


玲於〔えっ？いや…大丈夫。〕


「…。」


玲於〔明日頑張ってね。
じゃ、今日疲れたから寝るわ。〕


「…うん。おやすみ。」


玲於〔おやすみ。〕




素っ気ない態度をとってしまった。



明日のライブ…


あの男もステージに立つんだもんね…。

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