塩の壁は高い？！ −３−

135 玲於side ページ35

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ひと仕事終えて、


夕方事務所のジムに行くと


ぐったりしている龍友くんがいた。



玲於「何してんの？」


龍友「おう！玲於！お疲れ。」


玲於「お疲れ様っす。」


龍友「朝ジム、レコーディング挟んで
ボクシングからのジム。さすがに疲れた。」


玲於「…お疲れ。」



そこまで追い込まなくても…


って俺も追い込んでる1人だから何も言えないや。




龍友「なぁ、あいつと今度いつ会うの？」


玲於「えっ？」


龍友「いや、会う会う言うて、全然会わへんから、
どうなってるんやろって思うて。」


玲於「いや…ねっ。苦笑」


龍友「あいつ、こっちから誘わんと無理やで？」


玲於「ん…。」


龍友「自分から誘いたくても誘えへんやつやから。
もう、とっとと、つかまえたってや。笑」


玲於「えっ？」


龍友「いや…今、あいつのこと
狙ってるやつがおるみたいで、
俺の知らんヤツにつかまるんだけは嫌やねん。笑」


玲於「…。」


龍友「まぁ基本、暇しとるから、
当日だろうと誘ったってや。」


玲於「…うん。」


龍友「さっ…帰ろ。あっ！
ちなみに今日はあかんで。
俺の飯作ってもらわなあかんから。笑」


玲於「ふっ。さすがに誘わないよ。」


龍友「ふふっ。ほな、トレーニング頑張ってや。」


玲於「うん。お疲れっす。」



ヘロヘロの龍友くんがジムから出て行った。





最近、龍友くんが無駄に優しい。


邪魔されてたはずなのに。



他にAちゃんを狙ってる人って誰だろ？



毎日のように連絡取ってるし…大丈夫だよね？



お食事…いつ誘おう…悩む。




さっ、気持ち切り替えて、トレーニングしよ。

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