塩の壁は高い？！ −２−

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ピピピピピッ…




聞き慣れた目覚ましの音で目が覚めた…


でも全然脳は眠っていて……。



ベッドに腰掛け……


………はっ。あかん。起きな。


二度寝するところやった。





冷たい水で顔を洗い、


支度をしてマンションの下に降りると、


既にマネージャーさんの車があった。


さすが。ここに迎えに来るってことは


私よりも早起きだもんなぁー。


ほんまに頭が上がらない。



車内に乗り込むと、寝ていいからね。


って言ってくれるマネージャーさん。



寝ないように気を付けてたのに…


着いたよーって肩を叩かれて目が覚めた。



マネージャーさんは私が撮影している時に


車で爆睡してるから気にしなくていいって。



私は本当に恵まれた環境で仕事が出来てる。




昼過ぎまで撮影が続いて、


家に着いたのは夕方だった。



「ふぅ…。」



眠たさと格闘しながら


リビングに入り電気を付けた。



.




龍友「おかえりー。」


「っ！！ちょ！おるんやったら電気！」


龍友「くくっ。疲れきっとるなぁー。笑」



兄が真っ暗闇のリビングのソファでくつろいでた。




「びっくりしたぁー。」


龍友「ご飯は？」


「食べてない。」


龍友「と、思って！ご飯作っといた。」


「嘘！」


龍友「っしゃ！温めるわ。」


「うん。ありがと。」




昨日、あんなに冷たくあしらったのに…


優しすぎる。おかしい。


いや…何か企んでる？毒盛られてるとか？


.



龍友「ん。お待たせ。」


「…。」


龍友「食わんの？」


「…これは食べても問題ないもの？」


龍友「はぁ？笑」


「これ食べたら、何かあるとか？」


龍友「お前なぁ。笑」


「…んー。でもお腹空いたからいただきます！！」


龍友「アホ。笑」



何か企んでるかもしれへんけど、


空腹の方がつらい。

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