塩の壁は高い？！ −２−

65 玲於side ページ15

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龍友くんが心配だからって


みんな帰らずに残っていた。



龍友「あれ？みんな帰っとらんかったんか？」


裕太「何があってん？」


龍友「いや……。」


GENE-龍「…。」


龍友「とられた。」


亜嵐「何を？」


隼「とられた？って取られた？撮られた？」



ジェスチャー付きで龍友くんに聞く隼。



確かに“とられた”だけだとわからない。



龍友「次の文春に載る。」


GENE-龍「えっ！！！」


亜嵐「えっ？何で？何撮られたの？」


龍友「…Aと…
一緒にスーパー寄って僕の家に行ったところ。」


裕太「いや、それ普通やろ。」


メン「…俺らにとっては
なんとも思わないことだけど、
Aちゃんはプロフィール非公開だから。」


龍友「そうやねん…あいつがまた傷つく…。」


涼太「いや、でもそれは…」


龍友「今HIROさんと
あっちの事務所の社長と
どうするか方向性決めてて…。」


玲於「だから…。」


龍友「あっ…玲於遊ぶ予定やったやろ？すまん。」


玲於「いや…別に。」



しばらく無理の理由、方向性の意味が


やっとわかった。



龍友「泣くやろな…はぁ…
ほんまにみんなごめん…SNSとか荒れるわ。」


亜嵐「いや、それは全然いいんだけど…。」



龍友くん…もうAちゃん…泣いてたよ。


でも龍友くんの前では泣かないんだろうな…。



大好きなお兄ちゃんを心配させたくないから。




龍友くんをメンバーでなだめて、


ご飯に誘ったのに


ジムでリセットしてくるわって断られた。



龍友くんも心配だけど…Aちゃんも心配。




俺、いつまでも待つから。大丈夫だからね。


ってAちゃんにLINEしたら、



ありがとうという5文字しか返信がなかった。

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