ピース〔３〕

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「あっ、亜嵐くん。」


亜嵐「ねぇお昼一緒に食べよ？」


「えっ…。」


亜嵐「…ダメ？」


「えっ…と…。」


晴美「全然ダメじゃないです！
むしろ連れてってください。」


「ちょっ…。」


亜嵐「ふふっ。ありがと。」


晴美「いえっ。」


楓「行ってらっしゃい。」


「…うん。」


亜嵐「行こっ？」


「うん。」






ごめんねってみんなに言って、


歩き出した亜嵐くんについて行った。




萩花「おい、特進男っ！」


亜嵐「…。」


萩花「A悲しませたら、
タダじゃ済ませないからな。」


亜嵐「ふふっ。うん。」


萩花「絶対幸せにしろよ。」


亜嵐「もちろん。」


萩花「ん。」





晴美が萩ちゃんかっこいいーって


騒いでるのが聞こえた。





亜嵐「ふふっ。愛されてんね。」


「ふふっ。うん。」


亜嵐「あの男にも。」


「えっ…。」


亜嵐「クラスに迎えに行ったら、
購買に行ったってあの男が教えてくれたよ。」


「…そっか。」


亜嵐「悲しませたら許さないからって
最後に言われたよ。笑」


「…。」


亜嵐「でも…もう悲しませるようなこと、
絶対にしないから。」


「うん。」





ぎゅっと握られた手。



私はこの手をもう…離さない。





やっと揃ったピース。





亜嵐くんとの永遠を誓ったピース。



涼太との“片”と“片”のピース。




たった1つのPIECEでたくさんのことがあった。




でも、そのPIECEは


PEACEに繋がる大切なものだった。





もう苦しまない。




最高の彼氏と最強のコンビ。




そしてかけがえのない親友が私にはいる。





私はもうどのピースも失わない。絶対に。




−END−

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