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放課後、委員会があった。
しょうもない話を、なんで集まってまで
話さなきゃいけないんだろって思うけど、
これが学級委員会か…って諦めるしかない。
委員会が終わって、
涼太とバイバイして特進の教室の方へ向かった。
「あっ…いた。」
特進の教室に行く途中で亜嵐くんを見つけた。
「っ……」
声をかけようとしたら、近くに女の人が。
とっさに隠れてしまった。
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亜嵐「ごめん。君の気持ちはありがたいけど、
君とは付き合えない。」
女「…それでも…好きです。」
亜嵐「ありがと。」
女「…振られた理由…聞いてもいい?
私に至らない点があるなら、改善するから。」
亜嵐「…ごめん。そうじゃないんだ。」
女「…。」
亜嵐「俺、中学の頃から
ずっと想ってる人いるから。
別れても、その子に彼氏が出来ても…
俺、その子一筋なんだよね。
だから、君がダメとかじゃなくて…
俺があの子しかダメなんだ。」
女「…そっか。わかった。」
亜嵐「ふふっ。これからも
友達として仲良くしてよ。」
女「…うん。ありがと。」
聞きたくなかった。
でも聞こえてしまった…。
亜嵐くん…それ……。
亜嵐「…A?」
「あっ…。」
亜嵐「ふふっ。もしかして今の聞いてた?」
「…。」
亜嵐「悪趣味だね。盗み聞きは良くないなぁー。」
「違うっ!…ごめん。」
亜嵐「ふふっ。何?特進に用でもあった?」
「…ううん……何でもない。」
亜嵐「そっか。」
「じゃ…。」
亜嵐くんの顔を見ることが出来ず、
背を向けて今来た道を戻ろうとした。
亜嵐「A!」
「…。」
振り返ってしまったら…
今…亜嵐くんの顔を見てしまったら……
亜嵐「俺、今もAのこと好きだから。」
「…。」
聞きたくなかった。
聞きたくなかった。
聞きたくなかった。
亜嵐くんに返事をせずに
早歩きでその場から逃げた。
どうして…どうして…。
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尼崎の雑草になりたい(プロフ) - Megさんの作品はいつも続けて読んじゃいます!笑 そのくらい面白いし読み応えがあってむしろ長編が有難いです!今回も涼太くんの優しさとか亜嵐くんの行動力とかなんかわかるなぁーって感じでとても良かったです! (2018年10月18日 10時) (レス) id: 78d74eec29 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても面白くて夢中になって読ませてもらってました!!本当によかったです!これからも頑張ってください!! (2018年1月24日 0時) (レス) id: fa78ea30bb (このIDを非表示/違反報告)
hama(プロフ) - 更新ありがとうございました!!Megさんのお話大好きです(;_;)これからも頑張ってください!! (2018年1月22日 9時) (レス) id: ae3f1dce40 (このIDを非表示/違反報告)
れっどあっぷる - Megさん» 完結おめでとうー!!全然変なオチじゃないよ!Megちゃんの最後の題名とお話が繋がる感じ・・・めっちゃ大好き!!スッキリするんだよねー!!笑Megちゃんの精神見習って、再開したらバンバン書かなくちゃ!!笑新作も楽しみにしてるねっ♪これからも応援しますよん!! (2018年1月14日 20時) (レス) id: 42b2636626 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - 完結おめでとうございます!ピースとPIECEをかけているのを最後の最後に気づいて、すごい!と思いました!!これからもMegさんの作品楽しみにしてます! (2018年1月14日 2時) (レス) id: 547610eaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Meg | 作成日時:2017年10月18日 19時