すぐそばに君はいた −13−

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「あの、健太さん。」


健太『ん？』


「私、何があろうと健太さんが大好きです。」


健太『…。』


「しつこいって嫌われるかも知れませんが、
今も私の気持ちは一切変わってません。
大好きですから。」


健太『…。』


「それは、知っててほしくて。」


健太『…うん。』


「未練がましくてすみません。」


健太『うん。』


「それを、伝えたかっただけです。」


健太『…。』


「健太さんと電話出来て幸せな時間でした。
ふふっ。ありがとうございます。」


健太『いや。』


「では、お疲れ様です。」


健太『うん。おつかれ。』





電話を切って、どきどきとうるさい胸に手を当て、


ふぅーっとまたゆっくり息を吐いて、


スマホをテーブルに置こうとしたら


スマホが振動し着信の文字が表示された。





「ヨボセヨ？」



今忙しい？今日MV撮影って聞いてたから


疲れてるんじゃないかなって思って


って私のことを第一に考えてくれる優しいお兄ちゃん。




健太さんと電話してた時は


自分の心臓がうるさいくらい動いてたのに、


お兄ちゃんの声を聞くと自然と落ち着く。




「オッパ…
ヘオジン ナムジャチングエゲ ミリョニ ナマッソヨ…」




そう言うと、無言になるお兄ちゃん。




何かいいアドバイスをしてくれたらいいのに…。




色々と話してると、


A変わったねってお兄ちゃんに言われた。




それはいい方になのか悪い方になのか、


お兄ちゃんがそう言ったのは


なんでなのか分からないけど、


私を変えてくれたのは紛れもなく健太さんだ。




お兄ちゃんとの話が尽きなくて、


気付いたらいい時間になってて電話を切った。




明日のリハも頑張ってねって電話を切った後に


メッセージをくれる優しいお兄ちゃん。




お兄ちゃんの妹で良かったと思いながら、眠りについた。

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