すぐそばに君はいた −13−

642 壱馬side ページ42

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数日後、MV撮影のために朝から移動車に乗り込んだ。


眠たくて、腕を組んで目を閉じてると止まった車。




「おはようございます。」


壱馬「おはよ。」


「ふふっ。寝そうですね。」


壱馬「うん。眠くない？」


「ちゃんと寝たんで大丈夫です。」




近くで撮影するAが乗り込んできた。



至って普通なAを見て


少しホッとして、また目を閉じた。




走り出した車内は静かで、


目的地まで寝よう。


そう思ってた。





「…壱馬さん。」


壱馬「ん？」


「その……」


壱馬「ん？」


「身体だけの…関係って、1番良くないですよ…ね？」


壱馬「はっ！？」


「……。」




いきなりどした？



今まですげぇ眠たかったのに、一気に目が覚めたわ。




壱馬「えっ？それって…」


「…。」




北人「おはよー。」


壱馬「…お、はよ。」


「おはようございます。」




色々と聞きたかったのに、


北人が車に乗り込んで来たから…


それ以上は何も聞けなかった。




最後に乗ってきた瑠唯さんと話してるAは、


やっぱり至って普通で…


さっきの話は本人の話やないってこと？




北人「どした？」


壱馬「ん？いや、何でもない。」




Aをじーっと見てる俺に気付いた北人。



でも、この内容は俺からは言えない。


ちゃんと真相を確かめてからやないと…


いや、こんなこと他のメンバーには言えない。

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